掃除のプロも使っている家庭で使える市販の洗剤&道具!!

お掃除のプロの技をなんとか自分でもできるようになりたいけれど、やっぱりプロは素人には使いこなせないような業務用の道具や洗剤を使ってお掃除してるんだろうな、と思ってはいませんか?実は、案外ホームセンターやドラッグストアで手に入る身近な道具や洗剤を使っていることもあるんです。身近にあるものでもプロは使い方や選び方を知り尽くしているので、ピカピカに仕上げられる訳ですね。今回はそんな掃除のプロが使っている、家庭で使える市販の洗剤や道具をご紹介します!

掃除のプロが使う道具や洗剤は素人には使えない??

・掃除の用途や汚れによって素人でも使える道具・洗剤はある

お風呂にトイレ、キッチンなど、ご家庭のどこを掃除するのか、そしてどのくらい汚れているのかによって掃除に使う道具や洗剤は違います。もちろんプロが使うものには素人ではとても扱えないような、専門的な知識を必要とするものもありますが、掃除する場所や汚れの種類をよく理解していれば、素人でも扱えるような道具・洗剤で十分にきれいにお掃除することもできるのです。

・良く汚れが落ちる洗剤=危険な洗剤ではない

プロが使っているような、良く汚れが落ちる洗剤といえば、人体に触れると害があるという危険なイメージを抱いてしまうこともありますよね。しかし、洗浄力が高いからといって必ずしも危険な訳ではありません。薄めて使ったり、混ざらないように気をつければ安全に使用することもできますし、洗浄力は十分にあるけれど人体や環境に優しい天然由来のエコ洗剤を使っているプロも多いです。

掃除のプロが使う道具や洗剤選びの方法

・汚れの原因を知る

プロのようにピカピカにお掃除をしたいと思ったら、まずは掃除したい場所の汚れの原因を考えてみましょう。一口に汚れといっても場所ごとに汚れの原因は違います。ご家庭の汚れは大きく分けて以下の4種類です。
①油分が酸化した汚れ
手アカ・皮脂・キッチンの油汚れ・コンロ、五徳の焦げ付き・浴室の石鹸カス・煙草のヤニなどの酸性の汚れ
②カルシウムが石化した汚れ
シンクの水アカ・トイレの黒ずみ・尿石・サビなどのアルカリ性の汚れ
③カビなどの細菌
排水溝のぬめり・タイルの間の黒カビ
④ホコリ
糸くず・毛髪・ダニの死骸やフン・カビの胞子など家具の上や隙間に溜まっている汚れ

・道具・洗剤は汚れや場所によって選ぶのが重要!

先に挙げた汚れの種類によって、使うのに適した道具や洗剤が変わってきます。軽い汚れであれば中性洗剤で落とすことができますが、汚れの種類が4種類あるように、洗剤もそれぞれ汚れにあったものを選びましょう。汚れは中和することで落とすことができますので、酸性の汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤と、反対の性質のものを選ぶことがポイントです。それ以外の汚れであるカビやぬめりにはカビ取り用の洗剤を使えばよく落ちます。
酸性洗剤とアルカリ性洗剤の見分け方は、洗剤のパッケージを見れば書いてあることが多いですが、pH値を見て自分で判断することもできます。pH値とは溶液の中に含まれる水素イオンの濃度を表す数値のこと。pH値が3未満であれば酸性、3以上6未満であれば弱酸性、6以上8以下であれば中性、8以上11以下が弱アルカリ性、11以上はアルカリ性です。
また、洗剤だけではなく、道具も汚れの種類や場所によって違います。ホコリを取るためのモップ、コンロにこびりついた汚れをこそぎ取るためにはヘラ、シンクの水垢を落とすためにはシンクを傷つけない素材のスポンジ、洗剤が使えない場所には水だけで落とせるスポンジやクロスなど、プロはその場所にあった道具を選んで掃除を行っています。

・高い道具・洗剤を使えば汚れが落ちるわけではない

掃除のプロが使う道具や洗剤はきっと高価で素人には手が出せないのではないかと思われがちですよね。しかし価格が高ければ高いほど効果があるという訳ではありません。プロは汚れの種類と落とし方を知り尽くしているので、道具や洗剤を上手に使い分けることによって汚れをきれいに落としているのです。

掃除のプロが使う道具や洗剤を買う前に

・簡単な洗剤の知識は覚えておくと普段の掃除にも役立ち便利

ではここから簡単な洗剤の知識をご紹介しましょう。普段のご家庭の掃除でも揃えておきたい洗剤は以下の4つ。
①合成洗剤
主成分は界面活性剤(一般の洗剤の主成分で、油と水を混ぜ合わせる働きで汚れを落とす)で、酸性・弱酸性・中性・弱アルカリ性、アルカリ性の5段階に分かれていて、それぞれ汚れの種類に合わせて使い分けます。酸性洗剤はトイレ用洗剤、弱酸性洗剤はお風呂用洗剤、中性洗剤は食器洗い洗剤、弱アルカリ性洗剤は家具や住居用洗剤、アルカリ性洗剤はレンジフードやガスコンロ用の頑固な油汚れ用洗剤として使用されています。
②洗浄剤
酸やアルカリの化学反応で、こびりついたしつこい汚れを落とすもの。カビ取り剤や排水溝のぬめり取り洗剤もこれに含まれます。合成洗剤より作用は強力なので、使用上の注意をよく読んでから使うこと。
③漂白剤
汚れの色素を化学反応で分解し、漂白して白さを取り戻すもの。酸素系と塩素系、還元型に分かれます。酸素系は頑固な油汚れに効果があり、塩素系はタイルの目地などのカビ汚れに最適。還元型は鉄サビ汚れを落とすのに適しています。
④研磨剤
界面活性剤に研磨剤を加えたもの。こびりついた汚れをこすって落とします。粉末タイプとクリームタイプがあり、キッチンのステンレスや蛇口を磨くのに適しています。こすりすぎると傷がつくこともあるので要注意。
塩素系の洗剤は酸性洗剤と混ぜると有毒なガスが発生します。使用する際は洗剤のパッケージをよく見て、「まぜるな危険」と書いてあるものは特に注意しましょう。

・道具を買わなくても家にあるものでも使えるものはある

わざわざ道具を買わなくても、自宅にあるもので掃除に適した道具は数々あります。普段の掃除に使用している雑巾や古い歯ブラシ、亀の子タワシやスポンジ、金タワシなどはプロでも使用しているものです。掃除のために道具を買い込む前に、家にあるものでできないかまず身の回りにあるものを見回してみましょう。拭く、落とす、こする、削る、という掃除の基本的なことに使えるものは沢山あるはずです。

掃除のプロがおすすめの道具・洗剤!!

・100均で買える洗剤・道具

普段の掃除でも使用する雑巾やほこりを落とすハタキ、亀の子タワシ、スポンジなどは今や100均で手軽に購入することができますね。水だけで汚れを落とすメラミンスポンジもおススメです。また、柄の両方に硬さの違うツインブラシも排水溝やサッシの汚れを落とすのに便利です。

・ホームセンターで買える洗剤・道具

レンジフードやコンロこびりついた汚れをこすって落とせるスクレイバーはプロもよく使用している金属又はプラスチックのヘラです。これはホームセンターで様々な形、素材のものが購入できます。他にもモップやコードレスの電気掃除機も掃除には欠かせないものです。窓の掃除にはスクレイバーというT字型のワイパーのような道具を使用します。これもホームセンターで購入することができます。

・ドラッグストアで買える洗剤・道具

窓や磁器タイルの表面に付着した汚れをかいて落とすカミソリ刃はドラッグストアで購入できます。洗剤類はお風呂や台所、トイレのマジックリンやキッチンハイター、カビキラー、パイプ用洗剤など各種洗剤の他にも、重曹やクエン酸などを使用した天然由来で人や環境に優しいものもおススメです。また、ドラッグストアで購入できるエタノールを除菌に使用したり、アンモニアを薄めた液も煙草のヤニを落とすのに使用することがあります。

まとめ

掃除のプロは業務用の洗剤や道具を使って掃除をする、というイメージがありますが、実はどこのご家庭にもあるような身の回りにあるものも利用することがあります。プロのようなお掃除は自分では無理かも、とお思いの方でも、洗剤や道具を汚れの用途によって使い分ければ
プロ並み、とまではいかないまでも十分きれいにお掃除することができますよ。