お風呂のクリーニングは浴槽エプロン内部の掃除が重要!!

お風呂場のお掃除をするにあたって、浴槽からタイルの目地まできれいにお掃除をして乾燥させ、カビ予防もしているのに何故かカビ臭いニオイがする…とお思いの方も多いでしょう。実はお風呂場のカビ臭いニオイは、浴槽エプロンに汚れが溜まっていることが原因である場合が多いのです。しかし浴槽エプロンという部分のことを今まで耳にしたことがないという方もいるかもしれませんね。今回は浴槽エプロンとは一体どこなのか、どうやって外すのか、そしてどのようにお掃除をすれば良いのかをご説明していきます。

お風呂のクリーニングでほとんどの人が掃除していない場所

・浴槽エプロンとは??

浴槽エプロンと言われても、実はどこなのかわからないという人も多いのではないでしょうか?まずはそこからご説明していきましょう。浴槽とはお湯をためる部分である楕円形の湯舟と、側面を覆うカバーで作られています。つまりお風呂に入るとすぐ目に入る浴槽の側面が浴槽エプロンなのです。エプロンは壁や床と繋がっているように見えますが、取り外して中を洗浄できるようになっています。

・浴槽エプロンって外せるの??

大抵の浴槽はエプロンを外せるようになっています。説明書があったり、エプロン自体に取り外し方のシールが貼ってあることもありますのでよく見てみましょう。メーカーによって違いはありますが、エプロン下部にネジやフックがついていたり、手をかける場所があれば外すことが可能です。しかしエプロン上部が浴槽とゴムパッキンで停められていたり、ユニットバスのように壁や床と繋がって一体化している状態のものはエプロンを取り外すことはできません。また、小型の浴槽もエプロンが埋め込まれていて取り外せない場合があります。

お風呂のクリーニングで浴槽エプロン内を掃除しないとは大変なことに・・・

・実はお風呂の中で一番汚れている箇所

浴槽エプロンは普段その存在を知らない人が多いように、外して掃除をすることが少ない場所です。毎日お風呂に入るとその分だけエプロンには汚れが蓄積されているので、毎日お風呂を掃除していてお風呂場はきれいでも、浴槽エプロンを外してみたら汚れやカビの温床になっていたり、蓄積された垢や髪の毛が溜まったりして腐敗臭を放っていることもあります。

・汚れる原因

浴槽エプロンは入浴時に浴槽からお湯が溢れたり、すぐそばでシャワーを使ったりすると湯気やお湯が入り込んで湿気がこもってしまうところに、浴槽の温度が加わってカビが発生しやすくなっています。また、溢れたお湯に含まれる石鹸カスや垢などがカビのエサになるので、一度発生したカビがどんどん繁殖してしまいます。壁と浴槽の間にわずかな隙間がある場合はそこから垢や髪の毛が入り込んで溜まってしまうことも。

・掃除しないで放っておくと

浴槽エプロンを掃除せずに長年放っておくと、カビが大量繁殖してカビ臭いニオイが出たり、カビの胞子が周りに飛んで天井・壁・床のカビの原因に。カビをそのままにしておくと健康を害する場合があります。また、カビ以外にもコバエなどの小さな虫が入り込んで繁殖し、夏場に大量発生することもあります。

お風呂のクリーニング、浴槽エプロン内の掃除方法

・浴槽エプロンの外し方

浴槽エプロンの外し方はメーカーによって異なりますので、説明書を読んだりメーカーに問い合わせたりするのが確実ですが、ここでは一般的な外し方をご説明します。
①浴槽エプロンの下に手を入れ、手をかけられるところを持ってぐっと上に持ち上げる。(ネジなどの部品がついている場合は外す)
②エプロンが上に上がったら、引き出しを開けるように手前に引く。
この時、浴槽エプロンの下に付着しているぬめりや汚れが手につかないよう、手袋をして行うのがおススメです。浴槽エプロンを外した際にカビの胞子が飛び散ることもあるのでしっかりとマスクも装着して、換気扇を回しておきましょう。

・浴槽エプロン内の汚れ

浴槽エプロン内はゴミや髪の毛が溜まっています。まずは熱めのシャワーでエプロン内部をざっと洗い流しましょう。排水溝に詰まってしまうのを防ぐために、ゴム手袋をした手で取り除いても良いです。ゴミを取り除いたら、カビ取り用の洗剤をまんべんなく吹き付けて15分ほど放置し、シャワーで洗い流します。カビ取り用の洗剤は刺激が強すぎると感じる場合は、環境と人体に優しい重曹やセスキ炭酸ソーダなどを使用しても構いませんが、やはり市販のカビ取り用洗剤に比べて効果が緩やかなので、放置する時間を長くしましょう。カビ以外の汚れは浴室用の中性洗剤を吹き付けて、長めのブラシやスポンジで擦って落とします。中に水が溜まってしまう時は雑巾などでよく水分を拭き取っておくと乾きやすいです。

・エプロン内側の汚れ

エプロンの内側は格子状になっていたり、溝がついていたりして凸凹していることが多いです。カビ取り洗剤でカビを取ったら、中性洗剤を吹き付け、使い古した歯ブラシなどで細かい部分に溜まった汚れを擦り落としましょう。洗い終えたエプロンは乾いた雑巾で拭き上げ、壁に立てかけるなどしてよく乾燥させておくとカビが生えにくくなります。

・除菌、抗菌

浴槽エプロンを掃除するためにエプロンを外すと、中に溜まったカビの胞子がお風呂場全体に飛び散って浴槽エプロン以外にもカビが生えてしまうことがあります。それを予防するために、浴槽エプロンの掃除を終えたらお風呂場をよく乾燥させ、防カビ用の燻煙剤を焚くなどして除菌しておくとカビの発生を防げます。

お風呂のクリーニングで浴槽エプロン内部清掃を業者に依頼する時の注意点

・浴槽の奥裏側まで掃除してくれるのか?

お風呂のクリーニングを請け負っている業者は、浴室エプロンの清掃までクリーニングの内容に含めているか、オプションとして別料金で行っています。業者によっては浴槽を外して洗浄してくれるところもありますし、自分では手の届かないエプロンの奥まではプロの手に委ねるのが確実です。業者にお風呂のクリーニングを依頼する場合はどのくらいの料金でどこまでお掃除してくれるのか問い合わせてみましょう。

・掃除方法は?

(手作業・高圧洗浄・機械洗浄)
依頼する業者によって掃除方法は変わってきますが、エプロン内部に洗剤を吹き付けてカビを浮かせてからブラシを使って手作業で洗浄し、その後高圧洗浄機を使って浴槽の下や裏側など手の届かないところに固まっている髪の毛や湯垢、カビを吹き飛ばして洗浄するという手順が多いです。

・掃除後の除菌・抗菌作業はあるのか?

一度きれいに掃除をしてもらっても、またすぐに汚れが溜まったりカビが生えてしまっては意味がありません。多くのクリーニング業者が浴室エプロンの清掃後に抗菌・防カビ効果のあるコーティング剤を塗布しています。これはサービス内容に含まれている場合が多いですが、オプションとして行っているところもあるので見積もりの際にあらかじめ聞いておきましょう。

まとめ

浴槽エプロンの清掃は自分でできるものですが、かといって頻繁にできるものではありませんので、年に1回~2回のペースで行うと良いでしょう。また新たに汚れやカビが発生するのを防ぐためには普段からお風呂に入った後は換気扇を回してお風呂場をよく乾燥させておくことと、防カビ用の燻煙剤を定期的に使用することをおススメします。特に梅雨時などは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいので要注意です。
普段からきれいに掃除しているつもりでも、素人では手の届かないところもあります。自分で掃除をしてもまだニオイが気になる場合などは一度プロの手に委ねてみても良いでしょう。