1.実はほこりだらけ!?

・部屋の汚れの種類

衣服につく汚れは、「自分の体から付く汚れ」と「外から付く汚れ」というように分けられます。
例えば、一度はいた靴下や下着でもニオイがつくことがありますが、これは肌に直接触れる服には、皮膚からアカ(垢)や皮脂や汗などが、着ている間についている為です。
また、肌に直接触れないセーターや上着などは、目に見えない微粒子状の汚れが、空気の中にあるチリやホコリとなってついています。自動車の排気ガス、焼き肉レストランの煙や、タバコの煙などが「外から付く汚れ」として挙げられます。

こうした汚れをそのままにしておくと、衣服から臭いニオイを引き起こしたり、色が変化することもあります。また、人体の衛生面においても病気を引き起こすこともあるなど、悪い影響が及ぶこともあります。
よって、私たちの暮らしの中で、こうした汚れを落とす「洗濯」とは、非常に大切な営みといえます。
また、効果的な「洗濯」を行うためにも、汚れの種類を知っておく必要があります。

油性汚れ

油脂、ろう、グリース状の汚れで、動物の脂肪や植物油の成分のほか、鉱物性の油分も含まれます。
また、人体の分泌皮脂や外気の油煙、自動車排気ガスや飲食物などが、油性汚れの主な根源です。
ちなみに、油性汚れは有機溶剤(ドライクリーニング)には溶けますが、水には溶け難いが大きなポイントです。

不溶性(固形)汚れ

砂・ホコリ・煤煙(スス)・粘土・鉄粉などが該当します。主に空気中の、ちりの成分中に含まれています。

水溶性汚れ

食塩、砂糖、果汁、スープ等の飲食物、汗尿等の分泌物など水に溶けやすいものをいいます。これらの汚れは概観や手触りで確認できるものもありますが、普段の生活の中で気付かぬうちに付いてる場合も多く、注意が必要です。
例えば塩類が蓄積すると、時に織物を固くし、糖やたんぱく質を残しておくと虫害をまねく場合もあります。また、適切な除去を行わずに乾燥や仕上げで加熱されて、悪質な除去しにくいシミになる場合もあります。

細菌・カビ

夏は冬より細菌の繁殖が速いです。色物は汚れが目立たないため、よく洗濯する白物に比べ、細菌数は数倍~数十倍多いと言われています。

カビは、空気中に胞子があっても、条件が揃わなければ衣服につきません。ところが、衣服が水分を含んでいる場合温度が50℃位であれば、一度殺菌してあっても、空気中に胞子があるとカビは発生します。

・ホコリをそのままにしておくと・・

ほこりの性質は大きく分けて非生物粒子と生物粒子があります。非生物粒子は服の繊維や砂ぼこりなど、生き物ではない粒子のほこりのことを指します。生物粒子はダニやハウスダストなどの死骸や糞などのことを指します。

たかがほこりと思って放置しておくと、部屋を清潔に保てないだけではなく、健康被害や火事の危険があるため注意が必要です。

生物粒子による健康被害

健康被害の恐れがあるほこりは生物粒子です。これは、生物粒子に増殖したり、物質を変化させたり、有害物質を作ったりする性質があるため。アレルギーなどを引き起こすハウスダストは生物粒子に多く含まれていると考えられています。特にダニはアレルギーの可能性が高いと言われているので、注意が必要です。

ダニは、部屋のさまざまな場所にいると考えられています。ダニの種類は食品やカビなどをエサにしているものや、小さな虫をエサにしているもの、家ネズミに寄生しているものなどがあります。なかでもアレルギーの原因になるのが、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニです。これらのダニは、死骸になった後でもアレルギーを引き起こすと言われています。

火事の原因になることも

コンセントに電源プラグを差し込んだまま、長時間放置しておくと、コンセントと電源プラグの間にほこりがたまります。プラグの間にたまったほこりが湿気を呼び、この状態で電圧がかかると、コンセントからプラグに流れている電気により、発火することがあります。これがトラッキングです。

トラッキングは、プラグをさしている電化製品を使っていなかったり、電源がオフになっていたりしても、プラグがささっていれば発生する可能性があります。トラッキングによる火災は気付かないうちに起こることがあるため、注意が必要です。

2.部屋の掃除方法とは?

・部屋の掃除方法

ほこりを撃退するには、まずほこりの性質を知ることが大切です。ほこりの特徴は「空中に舞いやすい」「静電気に付きやすい」「物に付きやすい」ということ。これらを上手に利用して、効率よく掃除していきましょう。

掃除は朝一番か帰宅直後がベストタイミング

ほこりは空中に舞いやすいため、人が部屋の中で動き回っている日中は掃除をしても取りきれません。ほこりが下に落ちてきた状態の朝一番か外出後に掃除をすると、より多くのほこりを取り除くことができます。

掃除をするときは換気をしながら

窓を閉め切った状態で掃除をしても、ほこりを舞いあがらせるだけです。窓を開けて空気の流れを作り、掃除で舞い上がったほこりを窓から追い出すようにしましょう。

掃除は上から下に

ほこりを取り逃さないよう、掃除は上から下に進めるようにしましょう。また、ほこりは静電気や物に付きやすいという性質があります。床を掃除する前に、棚や電化製品のほこりをモップでゆっくりと優しくからめとりましょう。足元の床掃除は最後に行います。

掃除機の前にフロアワイパーを活用する

掃除機は排気が出るため、ほこりを撒き散らしてしまう可能性があります。掃除機をかける前にフロアワイパーでほこりを取っておきましょう。その後に掃除機で大きなゴミを吸い取っていくと、床のゴミをきれいに取り除くことができます。

最後に水ぶき

掃除機まで終わったら、最後に上から下に向かって水ぶきをします。少し面倒ですが、水ぶきまで行うと完璧にほこりを除去することができますね。

こんなところにもほこりがいっぱい!場所別のお掃除方法

気が付かないうちにほこりはいろんなところに溜まっています。

網戸は水洗い

例えば網戸。網戸は外のほこりも中のほこりも付着しますから、気が付かないでいると真っ黒になっていたりします。簡単なのは、網戸を外して庭などで水洗いしてしまうこと。汚れが落ちにくい場合は住居洗剤を吹きかけてブラシやたわしでこすり洗いすると良いでしょう。このように水洗いしてしまえば、網の部分だけでなく、アルミ枠の部分もきれいさっぱり汚れが落ちて気持ちがいいです。

サッシはお湯をかけて拭き掃除

また、サッシのレール部分もほこりが溜まりやすい場所です。放っておくと雨などの水分を含み、ほこりが固まってしまうこともあります。割り箸にいらなくなったタオルを巻き付けたものなどで掃除をすればきれいになります。もし汚れが固まってしまっていたら、熱めのお湯を流し、固まった汚れをゆるめてからお掃除をしましょう。ドライバーでガリガリとやるよりも簡単に汚れが取れます。

玄関掃除にはちぎった新聞紙を

玄関のお掃除は濡れた新聞紙をちぎって玄関に撒いてから掃き掃除をしましょう。ほこりも泥汚れも新聞紙に付着しお掃除が楽になるだけでなく、土ぼこりが舞い上がるのを防ぐため室内を土ぼこりで汚すことがありません。

3.もうホコリをためない!

・こまめに掃除をしよう

モップがけから掃除機、水ぶきまで毎日出来れば一番ですが、仕事や家事、育児でできない人もいるでしょう。そのため、出来るだけほこりを溜めないようにすることも大切です。ほこりの溜まらない部屋を目指すには、次の点を気を付けてみましょう。

換気をしっかり行う

外出時間が長かったり冷暖房をかけていたりすると、窓を閉め切ったままにしてしまいがちです。そうすると、家の中にほこりがどんどん溜まっていきます。定期的に窓を開けて空気の流れを作り、ほこりを家の外へ追い出してください。

棚などに物を並べない

写真や雑貨、観葉植物など、かわいいものやおしゃれなもので部屋を飾るのはとても楽しいですね。しかしほこりを溜めないという点で見ると、物はできるだけ置かない方が良いでしょう。ほこりは物に吸着しやすいですし、飾りが多いと掃除もしにくくなります。必要なもの以外は引き出しや蓋付きの入れ物にしまうと、ほこりの発生を防ぐことができます。

布製製品を減らす

繊維のくずを出す布製製品を減らすと、ほこりの量も格段に減ります。ソファーを革製のものに変えたり、カーペットやクッションを処分したりすると良いでしょう。カーテンや寝具などなくすことのできない布製品は、こまめに洗濯をすることが大切です。

帰宅前に外で体をはたく

外から帰ってきた体には、思った以上にゴミが付着しています。玄関を開ける前に体をはたき、ほこりや花粉などを落とすようにしてください。上着やマフラー、帽子などは、玄関の外で脱いではたくようにすると、より効果的です。

家具の配置はいったん決めてしまうと移動が難しいものです。ですが、先に述べたように移動しにくいタンスの後ろにコンセントの差し込み口がある場合などは配置換えを考えても良いかもしれません。

テレビやソファはコンセントに被せない

コンセントの差し込み口にものを配置してしまうということは結構あるもので、ソファやテレビなどもその代表。配置を変えたくないからと延長コードを使っている人もいますが、コードが抜けかかっていても気が付くことができないので、できればコンセントの差し込み口はいつも見えるようにしておくことが安全に繋がります。

本棚は扉付きのものが◯

また、ほこりが溜まりやすい家具としてあげられるのは本棚。本棚はほこりが溜まりやすく、ぎっしりと入った本にまでほこりが溜まっていたりします。時々一冊ずつから拭きをしてあげれば良いですが、これもまた大変な手間となります。

大切な本が多いのであれば、ガラス扉のついた本棚を選んだ方が本も本棚もほこりっぽくなりません。

コレクション棚も扉付きが◯

同じように細かいオモチャやお皿などのコレクションの飾り棚なども、扉つきのものを選べばほこりをためることがありません。こまごまとしたものは特にほこりがついてもひとつひとつ掃除していくのは大変ですからほこりがつかないようにすることが時間と労力の節約になります。

ほこりを溜めない家具の配置

また、家具の下にほこりが溜まるのが気になる人は、足つきの家具を選ぶようにしましょう。移動しなくても家具の下の掃除がしやすくなります。

テレビやソファはコンセントに被せない

コンセントの差し込み口にものを配置してしまうということは結構あるもので、ソファやテレビなどもその代表。配置を変えたくないからと延長コードを使っている人もいますが、コードが抜けかかっていても気が付くことができないので、できればコンセントの差し込み口はいつも見えるようにしておくことが安全に繋がります。

本棚は扉付きのものが◯

また、ほこりが溜まりやすい家具としてあげられるのは本棚。本棚はほこりが溜まりやすく、ぎっしりと入った本にまでほこりが溜まっていたりします。時々一冊ずつから拭きをしてあげれば良いですが、これもまた大変な手間となります。

大切な本が多いのであれば、ガラス扉のついた本棚を選んだ方が本も本棚もほこりっぽくなりません。

コレクション棚も扉付きが◯

同じように細かいオモチャやお皿などのコレクションの飾り棚なども、扉つきのものを選べばほこりをためることがありません。こまごまとしたものは特にほこりがついてもひとつひとつ掃除していくのは大変ですからほこりがつかないようにすることが時間と労力の節約になります。また、家具の下にほこりが溜まるのが気になる人は、足つきの家具を選ぶようにしましょう。移動しなくても家具の下の掃除がしやすくなります。

4.まとめ

片付けのコツをご紹介しました。部屋が片付くと気分もすっきりと快適な生活をおくることができますよね。自分の方法ではカバーしきれない部分はプロに相談してみるのもおすすめです。片付けのコツをつかんで、散らからない部屋を目指しましょう。