「ちゃんとお掃除しているのに、なんだか部屋が綺麗にならないなぁ」と思うことありませんか?それはおそらく、「片付け」か「掃除」のどちらかが足りていないのです。一見「片付け」と「掃除」は同じような言葉に思えますが、実は全く違う意味を持っています。
やみくもにお掃除をするのと、この2つの言葉の違いを意識して取りかかるのとでは、仕上がりに大きな差が出てくるのです。今回はこの違いをしっかり理解して、より効率的にあなたの部屋を綺麗にしちゃいましょう!
1.「片付け」と「掃除」の違いは何?
・「片付け」とは?
「片付け」とは、散らかっている物などを移動したり、収納したり、処分したりすることです。
例えば、玄関に脱ぎっぱなしの靴を下駄箱にしまうとか、子供が遊んだおもちゃを収納ケースに入れるとか、また、キッチンで賞味期限の切れた調味料などを確認して捨てるとか、着ない洋服や使わない雑貨などを捨てたり、リサイクルショップに持って行ったりして処分するなどは「片付け」になります。
「片付け」とは、『必要なもの』を次も使いやすいように整頓すること、と認識してください。
・「掃除」とは?
「掃除」とは、片付けのように物を移動させるのではなく、付着した汚れや埃などを取り除くことです。
例えば掃除機をかけたり、風呂釜やシンクを擦り洗いしたり、ぞうきんで拭いたり、ほうきで掃いたりすることなどがこれに当たります。
2.「片付け」と「掃除」はどちらから始めるとよい?
・片付けから始めよう
まず先に「片付け」をしましょう!
散らかった状態で掃除をしようとしても、全く効果的ではありません。
物が散乱した床に掃除機をかける状況と、何にもない床に掃除機をかける状況を想像して比べてみてください。何もない床の方が、圧倒的に効率が良くスムーズですよね!
だから先に「片付け」をするのです。
そして、最初に物をどう収納しようかと考えがちですが収納方法を考える前に、まずは使っていない物を処分してしまいましょう。
使っていない物=無くても問題なく暮らしていける不要物、なのです。
不要物に貴重なスペースを与えて、さらに片付かない…と悩むくらいなら、それらを処分して減らせば、片付けがぐっとスムーズになります。
不要物を処分して残った物は『必要な物』なので、その必要な物には、それぞれの決まった居場所を与えてください。そして物を使ったら、その居場所に必ず戻すようにします。
そうすればいつも片付けの行き届いた状態になるのです。
・次に掃除をしよう
「片付け」が出来たら、次が「掃除」です。
掃除の手順としては、『上から下にかけて掃除する』ということを覚えておいてください。床から掃除をしてしまうと、そのあと高いところを掃除した場合に、上からホコリやチリが舞い落ちて来るので、キレイにしたはずの床が再び汚れてしまいます。そうなるともう一度床を掃除しなくてはならなくなり、二度手間で非効率極まりありません。
まずは本棚やタンスの上、電気の上など高いところから掃除をしましょう。高いところが終わったら床の掃除です。高いところにあったホコリが下に落ちて来たとしても、すべてまとめてキレイになります。
このように掃除の手順にも気をつけると効率的に掃除ができます。 また、床の掃除といえば掃除機がけ、というイメージが強いですよね。しかし、最近の掃除機が軽くなって来ているとはいえ、掃除機を出したりしまったりが地味に負担だったりもします。なので、毎日の掃除ではフローリングワイパーなどで床を端から拭いていき、集めたゴミを最後にウェットティッシュなどで拭き取る、という方法も手軽でおすすめです。
また、カーペットやラグを敷いているところは掃除機を使うことになりますが、なるべくホコリやごみが多く落ちていそうな箇所からかけていきましょう。例えば、テーブルの下や、ペットがよくいる場所などです。こういった場所から掃除機をかけていくと、ゴミが散らばらず効率的に掃除をすることができます。
3.自分で行うのが難しい場合はプロに任せよう
・プロに任せるメリット
業者は掃除のプロです。お手持ちの道具とは違った専用の道具を使うなど、プロならではの掃除テクニックを駆使して家の中を掃除してくれます。業者に頼むのは少しハードルが高いと思うかもしれませんが、近年は需要が高まり、数多くの掃除屋さんが存在しています。各社様々なサービスがあり、気軽に利用する人も増えているのです。そこで、プロに任せるメリットをあげてみました。
①プロの技で掃除をしてくれるから設備が長持ちする
掃除をプロに依頼するメリットのひとつには、「設備が長持ちする」ということがあげられます。掃除のプロですので、素材に合った専用の掃除道具や洗剤を使い、適切な方法で掃除を行うため、設備の故障を防ぐことができ、設備を長持ちさせることができます
②自分でやるより奇麗
『長年使用している換気扇のしつこい油汚れ』『スポンジやカビハイターを使用しても落ちない浴室のカビ』『洗剤でこすっても落ちない浴槽のざらつき』など、自力で掃除するのではなかなか落とせない汚れもありますよね。
このような頑固な汚れも諦める必要はありません。業者に頼むと、プロのテクニックで徹底的にきれいにしてくれます。換気扇の奥やエアコンの裏側など手の届かない場所でもしっかり掃除をしてくれますので、とても気持ちがいいです。
また、キッチンや浴室などはちゃんと掃除しているつもりでも、汚れを見落としていることも多くあります。プロならではの視点で気づいていなかった汚れもきれいにしてくれます。
また、掃除のプロは徹底的にきれいにしてくれるので、その後のお手入れが楽になるという嬉しいメリットもあります。
③掃除の仕方が学べる
業者の方が掃除している様子をチェックしていれば、日頃の片付けや掃除の参考になることが多々あります。プロの技をちょっと盗んでおけば、その後も清潔な状態を保ちやすくなります。
④掃除の手間が省けて自分の時間が持てる
家はきれいに保ちたいけれど、なんせ片付けやお掃除には時間がかかるものです。日々の忙しさに追われてついつい手を抜いてしまうこともあると思います。毎日ピカピカに掃除をする必要はありませんが、手を抜いてばかりいるとどうしても汚れが溜まりやすくなってしまいます。そして溜まった汚れは落とすのも大変です。また、方法が適切でないためうまく汚れが落とせずに、貴重な時間だけがただ過ぎてしまうことも…。
プロの業者は様々な掃除方法を知っていて、効率よく掃除することを得意としています。プロに頼むと料金はかかってしまいますが、家の中が自分でやる以上にきれいになるだけでなく、本来掃除に使うはずだった時間を有効活用できるという大きなメリットがあります。
・作業料金は?
お掃除業者の費用は、例えばキッチン周りのクリーニングを依頼しても、業者によって料金が大きく変わります。また、お風呂場、エアコン、ガラス周り、フローリング、トイレなどクリーニングを行う場所によっても値段は変わります。また、複数箇所でも掃除して貰える時間制限付きの○時間パックや、キッチン、お風呂場、トイレの水まわり掃除3点セットなど、様々サービスがあります。一般的には1カ所で依頼するよりも、そのようなパック料金やセット料金を利用するほうがお得になります。また、業者によっては、お家まるごとお掃除してくれるセットなどもあります。
また、それぞれの箇所のサービス費用は、水アカや汚れが目立ちやすいお風呂場まわりは、15,000〜20,000円程度が相場です。エアコンクリーニングは、安いと7,000円を切る業者もありますが、全国的な相場としては13,000円前後が多いようです。自分できれいにするのが億劫なトイレまわりは10,000円前後、また、洗面台は8,000〜15,000円程度と、業者によってだいぶ幅があります。しつこい油汚れで、自分でしっかりきれいにするのが困難な換気扇・レンジフードまわりは多少高く、17,000円前後かかる場合が多いようです。
こういった業者に依頼するとき、基本的には、電話やネットから依頼を行うと、担当者が依頼主宅を訪れて、実際にかかる費用の見積もりを取ってくれます。その際に驚くのが、ホームページなどに記載されている値段よりも高額な見積額になる事が多いことです。基本料金を安く設定してお客さんにPRし、実際には見積もりの際に、オプションメニューでどんどん加算されていくパターンが多くあるので、注意してください。
また、土日祝日や年末などの繁忙期は追加料金を請求されることもあるため、依頼を行う日程についても予め確認しておくことをおすすめします。
4.まとめ
「片付け」は物の整理と処分、「掃除」は付着した汚れやほこりの除去です。
しっかりと違いを意識して効率良く、片付け→掃除の順序で行いましょう。
ただし、無理をするのは禁物です。自分で落とすのが難しい汚れなどは、専門業者を上手に活用するのがおすすめです。また、その際は、業者ごとに様々な違いがあるため、よい業者を見極めるようにしてください。
コツをつかんで、毎日気持ちの良いきれいな環境を手に入れましょう!