1.掃除の本当の意味は?
掃除は散らかったものを整理整頓して、ホコリやゴミを無くし、きれいに磨き上げることですね。
しかし昔から「掃き清める」などの表現があるように、その場所を清めて浄化する意味もあります。
これは自分の心を清めることにもつながります。 不要な買い物がなくなります。 探し物が見つからなかったり、持っていたことを忘れてしまったりと、ついうっかり不要な物を買ってしまうことはありませんか?
整理整頓された部屋では、置き場所も決まり、持ち物全体を把握することができます。
探し物もすぐに見つかり、無駄な出費をすることもありません。 コミュニケーションの場ができます。 部屋をきれいに掃除をすると、すっきりした空間ができて、誰かを招待したくなります。
また、急に友人が訪ねてきたときも慌てずに済みますね。
ホームパーティを開いたり、集まりに使ったり、いろいろと楽しむことができます。 集中力がアップします。 散らかった状態で勉強や仕事をしても、物が目についてしまい、気が散ってしまいます。
すっきりした空間では、余計な物が目に入らず、集中力もアップ!
また、勉強や仕事が思うようにはかどらないときには、少しの時間でも掃除や片付けをすると、気分転換にもなり、集中できるようになります。
・掃除をしないと心身に悪影響を及ぼす!?
①疲れやすくストレスが増える
昔から、部屋の乱れは心の乱れというように、部屋が散らかっているだけで心はストレスを感じます。汚いくらいがちょうどいいと思っているのは勘違い。体は、自分の知らないうちに、ストレスや疲れをため込んでしまいます。
ごちゃごちゃとものがあふれかえる部屋は、気持ちが安定せず、やる気もおこりません。
部屋が散らかるスピードと同じようにイライラが増え、心身ともに疲れ果て、無気力になるでしょう。
②ネガティブ思考になる
落ち込んだときに、「○○できないのは部屋が汚いせいだ」とか、「こんな汚い部屋にいる自分はダメな人間なんだ」と汚部屋を理由に、ネガティブ感情を抱くことが増えます。汚い部屋にいると、生活全般がだらしなくなりがち。最近「これでいっか」「まあいいや」という口癖が気づかないうちに増えるのです。
③そのくしゃみ、アレルギー性鼻炎かも
部屋にいるだけで鼻がムズムズする、くしゃみが止まらないなどの症状があれば、アレルギー性鼻炎かもしれません。部屋の掃除をしない汚部屋では、カビやほこりがたまりやすく、歩くたび、動くたびにほこりが舞い上がります。それを吸い込むことでアレルギーを発症。くしゃみやせき、鼻水の症状が現れるのです。アレルギー症状は、体の免疫力を低下させるため、今までなんともなかったほかのアレルギーにかかる可能性も増えます。
④害虫による被害
汚部屋では、ゴキブリやハエ、ダニなどの衛生害虫が大量に発生。これらの害虫は、気持ちが悪いだけではなく菌やウィルスを体にまといながら動き回ります。そのため、部屋の衛生環境は悪化し、食中毒や胃腸炎など、感染症の原因となるのです。また、ゴキブリのフンや死骸が空気中に舞い上がり吸い込むと、ぜんそくやアレルギーの原因となります。ダニに噛まれれば、赤い発しんとかゆみに悩まされることでしょう。
⑤ 体や洋服が臭くなる
気づいていないのは自分だけ?換気や掃除をしない汚部屋は、臭っているはずなのに本人はなかなか気づきません。そのため、周りからは「臭い」と思われているかも。お風呂に入っていても、洋服は部屋の臭いがつきやすいので、臭っている可能性があります。
2.掃除の「5S」とは?
・整理
必要なものと必要でないものとを分けて、必要でないものを捨てること」
です。
整理の対象は物理的な物に限りません。
たとえば、スペース、仕事、情報など
いろいろ応用できます。
昔に民主党がやっていた
「事業仕分け」は
「必要な事業と必要でない事業を分けて 必要でない事業を捨てること」
でした。
・整頓
「必要なものをだけを
誰もがわかるように置き場を決めて表示すること」です。
置き場を決めても守られない。
自分でも決めたことを忘れてしまいますので
他の人はなおわからない。
そこで「表示」が必要なのです。
「表示」までしないと「整頓」と言えません。また「表示」していても「誰もがわかる」でないと「整頓」とは言えませんね。
また、整理、整頓の順番も大事です。
まず整理、そして整頓の順番が良い。
どうしてでしょうか?
いきなり整頓すると、必要でないものまでも
「置き場を決めて表示」しないといけない。
これはムダですよね
・清掃
「掃除」も「清掃」も似たような意味合いの言葉ですが、用途を調べると実は少し違いが出てきます。
「掃除」が掃いたり拭いたりして汚れを取り除くことに比べて、
「清掃」というのは目に見える汚れを取り除くだけではなく、
掃除をする過程で細部まで点検すること が含まれてきます。
普段目に入らない部分の汚れやほこりも取り除き、さらに薬品などを使い清潔な環境を保てるような予防をすることも清掃には含まれます。
つまり、清掃は掃除よりも細かく丁寧で、かつ繊細な作業をあらわしているのです。
・清潔
「清潔」の意味は多くあります。
食品、医薬品や医療品などでは
一見きれいでも、細菌やバイ菌などがいたのでは許されない。
そこで、まさに清潔そのものの意味で
「職場を衛生的に保つこと」と考えます。
しかしながら、そこまで衛生性を求めない職場では「人格や品行が良く、いさぎよいこと」「いつ誰が見ても、誰が使っても不快感を与えぬようにきれいに保つこと」
などの定義があり得ます。
すなわち「人の行動」や「人へのストレス軽減」などの意味を持たせることもあります。 また清潔は、ここまでの「整理・整頓・清掃」の3S活動を徹底して維持している状態を指します。整理も整頓も清掃も、「ルールを決めて守っていくこと」が本質なので、「清潔」と言うよりは、「標準化」という言葉の方がしっくりきます
・躾
「躾」は
「4Sを習慣づけ維持し、更により良い方法を探究すること」
「職場のルールや規律を守ること」
「決めたことを必ず守るように徹底すること」などの意味があります。
「規律を守ること」そして「習慣にすること」さらに「継続的に改善すること」
などの意味もあります。
3.まとめ
5Sには整理・整頓・清掃・清潔・躾という順番があります。実際に行うのは、最初の「整理・整頓・清掃」の「3S」の活動です。まずは整理で不要な物を選定し、整頓で必要なものの場所を決め、清掃で環境を整えます。清潔では、前の3Sを継続し、躾で5S活動のルールを徹底します。これらを部屋の掃除の導入すると効率良く快適な空間が保持できるようになるのです。 しかしながら1人では中々、難しいので家族の協力と理解が必要になるので、まずは試しに