普段、何気なくしているお掃除。いつも掃除しているけど、なかなか落ちない頑固な汚れにはどんな洗剤を使ったらいいのでしょうか?よく売られている洗剤も、場所によって使い分けるように書いてあっても何が違うか分からない‥、という方も多いでしょう。お掃除の必須アイテムの『洗剤』。その特性と選び方をご紹介します!

1.洗剤は、汚れに合わせて選ぼう

・汚れには種類がある

①酸性

酸性の主な汚れは『手垢』や『油汚れ』『皮脂汚れ』など、ベタベタしているものです。
キッチン油汚れは、あちこちに飛び散っている上に汚れてから時間が経っているものが多く、落ちにくくなっていたりこびりついたりしています。料理中に気化した油の粒子が舞い上がり、キッチン中に付着してしまうからです。油汚れも、すぐに汚れをふき取るならば中性洗剤で落とせますが、時間が経ってしまうとそうもいきませんので注意が必要です。

②アルカリ性

アルカリ性の主な汚れは『水垢』や『尿石』『石鹸カス』などがあります。特に水回りに発生しやすく、わかりやすい汚れですと、電気ポット内の白い汚れや、お風呂場の蛇口周りの白い汚れなどがあります。これらは、放置しておくとガチガチに固まってしまうのが特徴です。

・洗剤の液性を知ろう

①酸性

pH0~3。弱酸性はpH3~6。pH0は塩酸、pH2~3はクエン酸や食酢にあたります。
酸性の液性を持った洗剤です。酸の力で汚れを落とすことができ、反対の性質のアルカリ性を中和することに使われます。ただ、酸で素材を痛めてしまう可能性もあるので、頑固な汚れにはpH3.0未満の酸性洗剤を、軽い汚れにはpH3.0以上6.0未満の弱酸性の洗剤を、という風に使い分けると良いでしょう。酸性の洗剤は、皮膚についてしまうと皮膚や粘膜を荒らしてしまいますので、必ずゴム手袋を使用しましょう。
酸性洗剤には、液体と粉の2種類があります。液体タイプの洗剤の代表的なものとして、『サンポール』があります。粉タイプの洗剤の代表的なものとして、『クエン酸』があります。どちらも、塩素系の洗剤と混ざると有害な毒素ガスが発生しますので気を付けましょう。

②中性

pH6~8。pH7が純水、pH8は重曹にあたります。
酸性やアルカリ性の中間にあたる液性を持ち、強い洗浄力はありません。酸性洗剤やアルカリ性洗剤は洗浄力が強力で、手肌や素材を傷める可能性があり、扱いにくいという欠点がありますが、中性洗剤はその欠点を補う性質を持っています。洗浄力が弱い分、日々の軽い汚れには向きます。手肌や素材にも優しいので、食器用洗剤やお風呂用洗剤にはよく中性洗剤が用いられます。中性洗剤には、『界面活性剤』という成分が含まれており、本来は混じりあうことのない水と油を混ぜ合わせる働きを持っています。油汚れを浮かせて水で洗い流せるようになるので、軽い汚れには中性洗剤を試しに使ってみると良いでしょう。

③アルカリ性

pH8~11 弱アルカリ性、pH11~14 アルカリ性。
pHの数字が高くなれば高くなるほど、洗浄力が増します。アルカリ性の洗剤は、反対の性質である酸性の汚れ(油汚れ)を落とすことができます。キッチンの油汚れや焦げ付き、リビングの手垢や皮脂汚れには、アルカリ性の洗剤をかけることで、油汚れを溶かして落ちやすくなります。キッチンでの食器洗いは中性洗剤で十分ですが、五徳やガスコンロの汚れに中性洗剤が効果がないのはこのためです。
アルカリ性の洗剤には『マジックリン』や洗濯石鹸の『アタック』や『アリエール』があります。

2.汚れに合わせた洗剤を使い分けよう

・水垢

水垢とは、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル成分が蓄積して固まったものです。水は蒸発してしまえばなくなりますが、含まれているミネラル分は残ってしまうので、それがどんどん蓄積して、白い固まった汚れになってしまいます。水道水には、必ずミネラル分が含まれているので、基本的に水回りの水垢を完璧に無くす方法はありません。なので、こまめに掃除をして汚れを溜めないことが大切です。水垢は中性洗剤などを使ってこすっても、ほとんど落ちません。アルカリ性である水垢には、『酸性』の洗剤がよく効きます。クエン酸水(水200ml+クエン酸小さじ1)をふりかけて、ラップをして放置して、汚れがふやけたところをスポンジなどでこすり落として水分をふき取ります。少し時間がかかりますので、休日など時間があるときにやってみましょう。

・油汚れ

油汚れは、主にキッチンのガス台周りに多い汚れです。料理中に飛び散った油汚れは、すぐに拭き取れば簡単に落ちますが、冷めてから時間が経つと定着して落ち似にくくなってしまう性質を持っています。そんな油汚れをすっきり落とす場合には、『アルカリ性』の洗剤が効果的です。油汚れは酸性の性質なので、アルカリ性の洗剤を使うと汚れを中和して、落としやすくくなります。キッチンでは、中性洗剤である食器用洗剤を使う場合が多いかと思いますが、頑固な油汚れにはアルカリ性の洗剤を使ってみましょう。ガス台には、マジックリンを一本用意しておくと、今まで食器用洗剤を使っていた人はその洗浄力にきっと驚くはずです。アルカリ性の洗剤は強力ですので、ゴム手袋などをつかって保護しましょう。

・カビ

湿気が多くなる季節や、寒くなってくると増えてくるのがカビ。ガラスや家具、お風呂場、キッチンなど湿気が溜まるところにある黒いてんてんとしたものは、汚れではなくて実はカビなのです。いつのまにか繁殖してしまうカビは、放っておくと家具や家電、家具を傷めてしまうだけでなく、アレルギーや喘息の原因になりかねません。
カビが繁殖するためには、3つの条件があります。①20~30度の温度 ②80%程度の湿度 ③汚れやホコリ、食品などカビの栄養源 これらが揃ってしまうと、カビが爆発的に増えてしまいます。また、繁殖しやすい場所は、①結露がよくできるところ ②空気が溜まりやすいところ です。カビを生やさないことが一番ですが、できてしまったら小さいうちに除去するのが一番です。

カビ汚れには、軽い汚れでしたら中性洗剤で落とせますが、頑固な汚れには強アルカリ性の塩素系漂白剤が効果的です。カビには根がありますので、洗剤を浸透させる必要があります。洗剤を塗ってから十分に放置したのちに水でよく洗い流しましょう。強アルカリ性の洗剤を使用するときは、必ず手袋や眼鏡を使用し換気をしましょう。また、酸性洗剤と混ぜると、塩素ガスが大量に発生して危険です。『まぜるな危険』と書かれた酸性洗剤とは絶対に混ぜてはいけません。

・床の黒ずみ

床の黒ずみの原因には、大きく分けて2つの原因があります。

①足裏などの皮脂汚れ
玄関やリビング、寝室などの生活空間の床に、よくある黒ずみ汚れです。主な原因は、足裏の皮脂汚れによるものです。室内で裸足で歩くと、足裏の皮脂が床についてしまい、時間がが経つと黒く変色してしいきます。夏は、裸足で歩くことが増える上、汗も混じってより一層汚れやすくなります。
床用の中性洗剤が効果的です。雑巾に洗剤をふきかけて、床を拭きます。そのあとに、二度拭きが必要な場合には必ず乾拭きをして仕上げましょう。

②キッチンの油汚れ
キッチン周りの床が黒ずんでいる場合は、料理中に飛び散った油が原因です。床に付着した油をそのままにしておくと、油が少しずつ参加して黒ずんでしまいます。また、その汚れを足裏で踏んでしまって、汚れを家全体に広げてしまいかねません。
アルカリ性の洗剤が効果的です。黒ずみ部分に洗剤を拭きつけてから、固く絞った雑巾で拭きます。仕上げに乾いた雑巾でしっかり拭き取りましょう。

3.まとめ

いかがでしたか?汚れの性質はよくわからないけど、なんとなく洗剤を使って掃除していて思った効果がない・・、と思っている方も多いかもしれません。汚れの原因に合わせて、洗剤を選ぶと驚くほどきれいになります。ぜひ、この機会に3種類の洗剤を用意して、家中掃除してみましょう!