フローリングは、綺麗に見えても実は汚れでいっぱい。いろいろな種類の汚れが付着しています。汚れだけでなく、カビや菌も気になってくるこれからの季節。フローリング掃除を毎日する方法や楽にするコツを紹介していきます。 ぜひ、毎日フローリング掃除をして清潔に保ちましょう。
フローリングの掃除を毎日する前に汚れの原因を知ろう
掃除をしているつもりでも、どんどん汚れが溜まっていく・・。そんなことはないですか?毎日過ごす場所なので、フローリングが汚れていくのは当たり前ですが、汚れは一種類ではありません。色々な汚れが蓄積していくため、フローリングの掃除を毎日する前に、部屋の中にはどんな原因の汚れがあるのかを知りましょう。
・ホコリ
ホコリの正体は、繊維や紙のくず、ダニ、砂ぼこりや花粉など色々なものが混ざってできています。そのホコリは人が活動すると部屋に漂い、時間をかけて床に降下して部屋の中にたまっていきます。特にホコリがたまりやすいのが、部屋の隅です。人が動き回る部屋の真ん中あたりで舞い上がったホコリは、部屋の隅の方で溜まっていってしまいます。そして、一番やっかいなのは、重たいタンスや冷蔵庫の後ろや側面に溜まっていってしまうホコリです。重たくて移動が大変なものの後ろは要注意です。
・食べこぼし
ダイニングのフローリングで最も多い汚れの原因が食べこぼしです。食事をする際にこぼれ落ちた食べ物や飲み物をきちんと拭き取らないでいると、汚れが溜まるだけでなく、黒ずみの原因になります。食べこぼしはダニのエサになるので注意が必要です。またダイニング以外では、キッチン周辺が調理中の油や食品のカスが落ちて汚れやすい場所の一つです。
・手垢、皮脂等
夏場にフローリングを素足で歩いて、ベタベタと張り付くいや~な思いをしことはありませんか?フローリングがベタつく原因の一つは、手垢や皮脂汚れと言われています。夏場は汗や皮脂の量が増えるため、素足でフローリングを歩くと床の汚れや黒ずみになってしまいます。それだけでなく、皮脂汚れは細菌の繁殖場所にもなってしまう恐れがあります。
毎日のフローリング掃除方法
毎日のフローリング掃除はとても大変です。ですが、便利なお掃除グッズや、手軽な掃除法なら楽に掃除をすることができ、毎日綺麗な状態を保つことができます。
・掃除機がけ
最も多くの人が、フローリングの掃除を行う際に使う掃除道具である掃除機。掃除機は、フローリングの溝やすき間に入り込んだ細かなホコリやゴミを取り除くことができます。
掃除機はかけ方ひとつで、ゴミを吸い取る量が変わってしまいます。ゴシゴシと力を入れて素早く動かして掃除機をかけている方はいませんか?これでは掃除機の性能を発揮出来ないだけでなく、疲れてしまう割に集塵量も少なくなります。
ヘッドをフローリングに密着させて、一往復5~6秒ほどかけゆっくり押し引きしながら掃除機をかけることが、吸引力を最大化するためのコツです。すき間をあけないように掃除機をかけましょう。
・水拭き
水拭きの際には、雑巾とは言え清潔な布を使用しましょう。マイクロファイバーを使ったクロスも汚れが落ちやすく便利です。そして、雑巾で水拭きを行うときは、雑巾をよく絞ってから掃除を始めましょう。当たり前ですが、雑巾に水が多く残っていると拭いたところに水が溜まり、そこにまた汚れが付着しやすくなります。雑巾を使った水拭きのコツは、コの字型に雑巾をかけていくと、隅から隅まで拭くことができるので拭き残しがなくなります。
・ドライのモップ掛け(クイックルワイパーなど)
雑巾がけで水拭きするのは、立ったりしゃんがりだりするのが大変!という方におススメです。モップがあれば、立ったまま乾拭き掃除ができるので、一本家に置いておくと便利でしょう。最近では、使い捨てシートが使えるクイックルワイパーなどのフローリングワイパーも種類がたくさん発売されています。シートにエンボス加工されたものなどがあり、ほこりや髪の毛など細かいゴミや塵をてってくれます。ほこりが舞い上がりにくいので、小さいお子さんやペットがいるご家庭にもおすすめです。
フローリングの掃除で一番時間がかかるのは?
皆さんは、ご自宅のフローリングがどのくらい汚れているか知っていますか?毎日掃除をしているつもりでも、なんとなく床がベタベタしている・・黒ずんでいる・・など、ありませんか?これらの汚れには汚れに合った掃除方法が必要になります。
・黒ずみ汚れ
足の裏は、なんと1日でコップ一杯分の汗をかくと言われいます。夏場などは特に皮脂汚れがつきやすくなります。皮脂汚れがひどくなると、フローリングに黒ずみ汚れが溜まってきます。
こまめに水拭きをすることが大切ですが、それでも落ちないときには『かんたんマイペット』などの住居用アルカリ性洗剤をふきかけ、乾いたぞうきんで拭き取れば綺麗に落とせます。
・ベタベタ油汚れ
キッチン周りや、ダイニングのフローリングには、どうしてもベタベタ油汚れがつきがちです。その油汚れの掃除を後回しにしていると、どんどん落ちにくくなってしまいます。
ベタベタ油汚れは、黒ずみ汚れと同じように住居用アルカリ性洗剤でも落ちますが、それでも落ちない頑固な汚れには『キュキュット』などの食器用中性洗剤を使用するとよいでしょう。汚れに直接かけるのではなく、濡れた雑巾に数滴たらし油汚れ部分だけをこすって落としましょう。汚れが落ちたら水拭きをして洗剤をふき取ってください。
フローリングの掃除で汚れにくくする方法
・こまめに掃除する
フローリングを綺麗に保つには、なんと言ってもこまめに掃除をすることが一番です。ですが、毎日雑巾を使って水拭きしたり、重たい掃除機を出してきて掃除するのは大変・・という方は、平日はクイックルワイパーのようなドライのモップ掛けだけにする!と決めても良いでしょう。そして、休日や入念にお掃除したい場合は、掃除機をかける、というように組み合わせてお掃除しましょう。
・ワックスをかける
フローリングにワックスをかけると、床に光沢を出すだけでなく、傷や汚れ、衝撃によるへこみを防ぐことができます。また、フローリングを綺麗に保つだけでなく、掃除すくなります。ワックスがけは大変というイメージがありますが、業者にお願いしなくても、ホームセンターや量販店で気軽に買えるので、自分で簡単に塗ることもできます。手順は大まかに次のようになります。
①フローリングの掃除
床の上のものをすべてどかし、掃除をします。掃除機などで髪の毛、ホコリ、砂などをしっかり取り除いてから、拭き掃除で油汚れや黒ずみ汚れもとっておきましょう。
②ワックスをかける
専用のシートや布にワックスをしみこませ、力を入れてゴシゴシこすらないように、塗り広げます。フローリングの目に沿って一定方向に動かすことでワックスを上手に塗ることができます。
③乾燥させて完了
最低でも30分は乾燥させましょう。ワックスをかけてから数日は床に強い衝撃をかけないように注意してください。
・プロにガラスコーティングしてもらう
フローリングのガラスコーティングは、フロアコーティングの体表的な種類の一つです。フローリングに『ナノコンポジット』という技術を採用した最新のコーティング素材です。無機系の液体ガラスを主体としたコーティング剤なので、お子様やアレルギー体質の人、ペットのいる家庭にも安心して使用することができます。強固なガラス膜を形成し、フローリングにガラスの薄膜を張ることで、本来の外観や質感を損ねにくく、高い硬度で傷に強く、もし傷がついてもめだちにくくなるなどのメリットがあります。また、紫外線を遮断する効果がとても高いので、フローリングの劣化を防ぐことができます。
ガラスコーティングの1㎡あたりの価格相場は、3500円~5000円程度です。高額ではありますが、5~10年の保証がついていることが多いので、入居前や新築時に施工しておくのがおススメです。
まとめ
フローリングは、家の中でも面積の広い部分であり、常に体の触れている部分です。素足で歩いたり食べ物のカスが落ちたりと常に汚れやすい場所でもあります。目には見えないハウスダストや花粉なども溜まりやすいため、こまめな掃除が必要になります。アレルギーや喘息の原因にもなる床の汚れを、綺麗に落としましょう。フローリングが綺麗になることで暮らしの質は確実に向上していくはずです。
日々の掃除はクイックルワイパー、週末には掃除機掛け、汚れがひどい箇所は水拭き、など工夫して無理なく毎日掃除をしましょう。