冷蔵庫のお掃除はしていますか? 毎日使う冷蔵庫の掃除はどれぐらいのペースで行うとよいのでしょうか。いつも何かしら食材が入っているので、チャンスを逃しがちなのが冷蔵庫掃除ではないでしょうか。とはいえ、いつも口にする食べ物が入ってるので、できれば清潔にしておきたいですよね。
今回は掃除のタイミングや、効率のいいお掃除の仕方、頻度、そして、キレイを保つコツについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.意外と簡単!?冷蔵庫の大掃除!

・こんなタイミングで掃除しよう!

冷蔵庫はいつも何かしら物が入っていて、空になる日がありません。しかし、毎日使うので、少しずつ着実に汚れは溜まっていきます。汚れていくのに空になる日がないので困ってしまいますよね。
タイミングは、「冷蔵庫の中身が少なくなる日」と「3カ月に1度」です。
ご自宅の冷蔵庫の状況を考えたとき、中身が少なくなる日はありませんか?ガラガラでなくても構いません。「少なくなる日」です。例えば週末の土日にまとめて買い物をするご家庭の場合は、その前日あたりが掃除時になります。中に入っている物が少なければ少ないほど、掃除が楽になります。
3カ月に1回、冷蔵庫の物が少なくなる日を狙って掃除をするのがおすすめです。
大掃除の年末を基準にしたり、真夏を避けたり、例えば3月、6月、9月、12月などとザックリ決めて、その月のどこかで掃除するのが良いでしょう。
「3カ月に1回で大丈夫なの?」と思われる方もおられるかもしれませんが、小さな汚れ等に気付いたときは、もちろんその都度サッと掃除しましょう。

・重曹を使ってピカピカに!

冷蔵庫は食べ物や調味料を保管する場所。口に入るものがたくさん入っているので、掃除に使用する洗剤には気を使いますよね。そんな時、ナチュラル洗剤として知られる重曹は、冷蔵庫掃除にピッタリの洗剤です。重曹は主に「油汚れを分解して菌の働きを弱める」働きをもっています。冷蔵庫についた油汚れを取り除きながら、雑菌の繁殖を抑えてくれますし、口に入っても安全なので、安心して掃除ができます。

基本的な掃除方法は「重曹水で拭く」の繰り返しです。水100mlに対して、重曹小さじ1をよく混ぜて溶かした重曹水を作り、スプレーボトルなどに入れて、それを染み込ませたキッチンペーパー等で拭き掃除をしていきます。雑巾ではなく、使い捨てが出来て衛生的なキッチンペーパー等を使うのがオススメです。トレーの溝や、パッキンの隙間など、細かい場所を掃除したい場合は爪楊枝や割り箸があると便利です。

冷蔵庫の中身が少ないタイミングを見計らって、「今回は一番上の段と真ん中の段の2か所」とか、「今回は野菜室」などと決め、全部を一気にやろうとせずに、狭い範囲に分けて計画的に掃除すると中途半端にならずに効率的に進められます。いつどこの部分を掃除するかをカレンダーなどに書き込んでおくとさらに分かりやすくなります。

冷蔵庫の中身が少ない時に、小分けにして掃除をすれば、掃除したい箇所の食材を他の段や引き出しに一時避難させることが出来るので、わざわざ冷蔵庫の中身をすべて出してクーラーボックスに移して、冷蔵庫の電源を切る、なんていう大きな手間も不要になります。また、このタイミングで不要な食材なども処分してしまいましょう。
なお、掃除にかける時間は、食材のことを考えて1回につき最長でも10分までにしましょう。夏場はもっと短く済ませたほうが良いでしょう。

また、重曹水が濃過ぎたり、混ぜるのが不十分だったりすると、溶けきらなかった重曹のせいで拭き跡が目立ってしまう場合があります。無害ではありますが、見た目が気になるときは、クエン酸を少量溶かした水を含ませたペーパーで拭き取りましょう。酸性のクエンがアルカリ性の重曹を分解してくれるので、簡単に奇麗になりますよ。クエン酸が無ければ、薄めたレモン汁でも代替えできます。でもその場合はレモン汁が残らない様水拭きしてください。

・製氷機も忘れずに

冷蔵庫の製氷機は水を入れておくだけで、自動で氷を作ってくれるのでとても便利ですよね。でもこの製氷機、ちゃんと掃除をしないとカビが繁殖してしまうことがあるのです。製氷機の掃除は難しそうな感じがして、正直掃除をしたことがない…という方もおられるのはないでしょうか。
しかし、製氷機の掃除も意外と簡単なので、ぜひやってみましょう!
まず、製氷機の給水タンクを取り外し、その他水タンクのふたなど、取り外せるものは全て外し、食器用の中性洗剤を付けたスポンジなどで普通に洗い、水で流します。
次に、給水パイプや浄水フィルターを外して、同じ様に洗います。冷蔵庫によってそれぞれ取り外し方が異なるので、必ず説明書を確認してください。フィルター部分には特に、水道水に含まれるミネラル成分が固まった水アカが付きやすいので、よく洗いましょう。最後に、各パーツを乾燥させ元の場所に戻せば完了です。

製氷機の汚れやカビがひどい場合にはクエン酸や酢を使って浸け置き掃除をするのがオススメです。やり方は簡単です。クエン酸は水200mlに対し小さじ1を溶かしておきます。酢は、酢:水が1:2の割合になるように混ぜ合わせます。(酢は調味料が入っていないものを使用)このクエン酸水もしくは酢水に、給水タンクを2時間程度浸け、その後スポンジなどでこすり、洗い流すだけです。フィルターは外しておいてくださいね。
クエン酸水や酢水に浸けると、除菌効果があるだけでなく、水アカも落とすことができます。年に数回はこのような浸け置き掃除をしておくと安心です。

2.こんなにある!冷蔵庫掃除のメリット

・無駄な食品がなくなる

冷蔵庫の中がパンパンでごちゃついた状態だと、どこに何があるのか分からなくなり、いつの間にか賞味期限を切らせてしまったり、すでにストックがある物を重複して買ってしまったりと、いわゆるデッドストックが増えてしまう可能性が高くなります。整理整頓をして中が見やすくしておけば、そんな失敗を防ぐことが出来ます。
また、物が減れば掃除もしやすくなり、清潔な状態を保ちやすくなるので一石二鳥ですよ。

・電気代の節約

冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎてしまうと、庫内の冷気の循環が悪くなり、庫内の温度を保ち続けるのに多くの電力を要するため、電気代が高くなってしまいます。また、庫内の見通しが悪くなるため、必要なものを探すのに時間がかかり、冷蔵庫の扉を開いている時間が長くなる分どんどん冷気を逃がしてしまうため、これを補うのにこれまたけっこうな電気代がかかってしまうのです。
冷蔵庫に食品を詰め込んだ場合と、半分位の量を入れた場合を比較すると、半分に減らした場合に年間で1,000円前後の電気代節約が期待できます。少ないように思いますが、毎年のことですから馬鹿に出来ません。きちんと冷蔵庫の掃除をしていれば、無駄なものまで詰め込みすぎることが無くなるので、結果的に電気代の節約に一役買ってくれるのです。
また、冷蔵庫の上は平らなので、ついつい物を置きがちですが、庫内を冷却出来るのは、庫外に放熱しているからです。周囲に隙間がないと放熱がしにくくなり、冷却がしにくくなるので、電気代が上がってしまいます。よって、物を置かないのがベストですが、どうしても置きたい場合は突っ張り棒などで工夫して、5~30センチくらい隙間を空けて収納スペースを作るようにしてください。

・冷蔵庫本体の寿命が延びる

冷蔵庫の寿命には様々な意見がありますが、平均的に8〜9年や、10〜12年と言われています。しかし中には20年以上同じ冷蔵庫を使っている方もいます。冷蔵庫の寿命は使用頻度や開閉頻度によっても変わると言われています。
冷蔵庫を長持ちさせるポイントは、なるべく『冷蔵庫に負担をかけない』ことです。
ですので、丁寧に扱うことは勿論、冷蔵庫周りに物を置かないこと、物を満杯に詰め込まないことも大切です。そして、冷蔵庫の裏にホコリを溜めないことや、庫内を清潔に保つことも、冷蔵庫への負担を軽減させ、結果的に冷蔵庫を長持ちさせることに繋がるという訳です。

3.まとめ

冷蔵庫は家族みんなの口に入るものを保管する場所なので、いつも清潔に保ちたいですよね。
冷蔵庫の掃除は結構大掛かりで大変なイメージがあるかもしれませんが実は、小分けにして無理なく行うことが出来るのです。
そして、重曹という手軽な自然由来の無害な洗剤を使って安心してお掃除できます。
更に、キレイな冷蔵庫は気持ちがいいだけでなく、上記のようにさまざまなメリットもありますので、ぜひ参考にしてお掃除してみてくださいね!