最近では整理収納アドバイザーという資格があるほど、片付けという作業が重要視されていますね。整理収納ができていれば家も広く感じますし、すっきりとして清潔で、物を出しやすくしまいやすい家で暮らすというのは家族全員にとって快適なものです。家族皆が笑顔で暮らせる家にするためにも、今回は整理収納が苦手な人でも簡単にできる方法を皆さんにお伝えしたいと思います!
掃除の基本は整理収納から!
・捨てるものを決める
物が多くて部屋が散らかっていると、ごちゃごちゃと雑多な感じで、暮らしていてもなんだか落ち着かないということもあるのではないでしょうか。一体なぜそんなに物が増えてしまったのでしょう?それはおそらく、必要のない物でも捨てられない、ということが原因であると思われます。例えばサイズや趣味が変わってもう使わないものであったり、大切な人から貰ったけれどあまり趣味に合わないものであったり、使わないのに高かったからというだけでずっと持っていたり。そんな今の自分には必要のない物たちをまだ使えるし、勿体ないし、なんて思って部屋の隅に置いてあることはありませんか?
今の自分に必要のないものを捨てるためには家にあるものをあらためてひとつひとつ見直して、これは捨てる、これはとっておくという判断をすることが必要です。そして、ものを捨てる基準を自分の中で作っておくとその判断がしやすくなるので、これは〇年使っていないから捨てる、これはもう趣味に合わないから捨てる、などと自分の中で基準を設け、それに沿って捨てる判断をしましょう。ただ、好きか嫌いかという判断基準はあまりおススメしません。何故なら嫌いだと思うようなものをずっと持っている人はあまりいないものですし、好きかどうかを考えているうちにかなり時間がかかることも。感情を入れず、客観的に判断できる基準を作るのが良いでしょう。
・部屋を綺麗にする前にものを片付ける
お掃除をして、部屋を綺麗にしたい!そう思った時、物があちこちに散在していたらそれだけでげんなりしてしまいますよね。綺麗な部屋の基準というのはホコリや汚れのない部屋でもありますが、物がすっきりと片付けられている部屋でもあります。物が多いとホコリが溜まったり、汚れが十分に拭き取れずにこびりついたりする原因になりますので、部屋を掃除する前にまずは片付けをしましょう。
・ものが少ないと掃除は簡単
物が多くて散らかっている状態で掃除を始めても、いちいち物をどかしながら掃除をすることになるので効率が悪く、なかなか掃除が進みません。物を減らし、片付ける場所に片付けてから掃除をすると、物をどかす手間も省けますし、掃除器具をくまなく使えるスペースができるので掃除がとても簡単になります。
整理収納は毎日使うものから始める!
・使うものの優先順位を決める
どんなに広いお家でも、際限なく物をしまい込める訳ではありませんよね。物を収納できるスペースは限られている、ということをまずは念頭に置いておきましょう。そして、毎日使うもの、たまに使うもの、めったに使わないもの、全く使わないものという風にそれを使う頻度によって4つに分けて自分の中で優先順位をつけていきます。使う頻度の高いものを取り出しやすい場所に片付け、頻度が低いものは奥の方に。全く使わないものは捨てるか譲る方向で考えましょう。また、めったに使わないものをしまっているスペースは何か月かに一回定期的にチェックをして、何がここにしまってあるかということを把握するようにすると、持っていることを忘れて同じようなものを新しく買ってしまうという事態を避けられます。
・去年使ったもの、使っていないもの
服を捨てる時に、2年着ていない服は捨てるというルールを決める、というのはよく聞く話です。物も同じように、1年も使っていないものはもう使わないことが多いと言われています。去年使っていないものは今年も使うことがない可能性が高いので、その基準で捨てると決めても良いでしょう。お子さんのおもちゃや過去にハマっていた趣味の道具、流行っているからと買った服など、もうすでに興味の対象から外れているものは特に見直す必要があります。
・部屋ごとで整理収納する
リビングや子ども部屋、寝室など、部屋によって利用する頻度が高かったり、その部屋で過ごす時間の長い人は違うはずです。ですから、その部屋をよく利用する人が使いやすいよう、利用する人に合わせて部屋ごとに整理収納をするとより暮らしやすくなります。もちろんよく利用する人が自分で片付けを行っても良いでしょう。どこに何があるかわからないからとりあえず全部出して探し物をして、部屋が散らかってしまうという事態を避けることができますし、個人の思い出の品を家族に勝手に捨てられてしまったという悲しいトラブルも起こりません。
整理収納のルールを決める!
・物の量を決めることが大事
収納スペースに入りきれない量の物があるから、部屋は散らかってしまうのです。物をしまうところに入る量しか物を持たないようにするというのは整理収納の基本ですね。食器棚に入る分だけの食器、クローゼットにはハンガーの本数だけの服、ラックにしまえるだけのタオル、おもちゃ箱に入る分だけのおもちゃなど、物の量を決めておき、入りきらない分は厳選して使わないものは捨てたり、人に譲ったりしましょう。新しくひとつ何かを買ったらひとつ持っているものを手放す習慣をつけるのもおススメです。収納スペースを増やすために収納グッズを買い込む人も多いですが、結果的にその収納グッズを使いこなせなかったり、ごちゃごちゃとして邪魔になってしまうこともあるので、収納グッズはお手持ちのものを使い、あまり増やしすぎない方が良いですね。
・出したものは元に戻す
使うために出したものをひとつそのままその辺に放置してしまうと、不思議なことに次から次へと物が出しっぱなしになって部屋が散らかってしまう原因になります。よく使うものは特にしまう場所を決めておき、出したものは必ずしまうと心に決めておけばそのような事態を避けることができます。きちんとしまう習慣ができると、片付いている場所に物がひとつでも放置されていると目立つこともあって、これを片付けなければと自然に思うようになります。
・ルールは家族全員で決める
家族全員で暮らしている家で、ひとりだけが整理収納のルールを遵守していたとしても、他の家族がそれを守らずに散らかしっぱなしにしていては片付けが追い付きませんし、意味がありません。片付けのルールは家族全員で決めて守るようにしましょう。全員が取り組みやすいように最初はあまり厳しいルールを設けずに、少しずつ自主的に片付けられるようにしても良いでしょう。快適な暮らしのためには家族全員が協力すること。これが一番大切なことです。ひとりひとりが自分の身の回りで整理収納を心掛けるだけで、家は見違えるように変わります。
まとめ
整理収納を簡単にするためには、まずは自分がどれくらいの物を持っているかを把握することが必要です。同じようなものをいくつも持っていたり、自分にはもう必要のないものをため込んでいたりしていないか見直してみましょう。自分に必要なものだけを収納スペースに入る分だけ持つようにすれば、片付けも掃除もしやすいので部屋が散らかることがなくなります。必要なものと必要ないものの判断基準がしっかりしていて、客観的に手早く判断ができるようになれば、無駄なものを外から持ち込むことも減りますので後から捨てる手間も省けます。
しかし、一口に捨てるといっても家族の思い出の品などは捨てるのにためらうものだと思います。使えないけれどかさばるものは捨てる前に写真に撮って残しておいたり、後から見直して楽しめるアルバムなどはそれ専用に収納できるスペースを作っても良いかもしれませんね。