1.ベランダはなぜ汚れるの?   shiori 3408字 完

・ベランダはなぜ汚れるの?

ベランダの汚れの原因は、住んでいる地域にもよりますが、ほとんどの場合砂や土、ホコリや排気ガスです。
ベランダは外に面していますので、風に乗って砂やホコリが舞い込んできます。また、ベランダでガーデニングなどを行っている方は、植木鉢の土が舞い散ることもあり、その土が放置されている間に雨が降ったりすると、土がこびりついてしまうこともあります。
そして、ベランダで洗濯物や布団などを干す場合は、干した物からホコリや繊維が落ち、それが汚れの原因になることがあるのです。さらに、砂や土、ホコリは溜まると排水溝が詰まる原因にもなります。        また、交通量の多い道路に面していたり、近くであったりすると、排気ガスの油がベランダを汚すこともあり、油汚れですのでこびり付かせないためにも、できるだけ早く掃除をした方が良いでしょう。
他にも、鳥のフンがベランダを汚すこともあり、この場合も時間が経つとこびり付いてしまいますので、見つけたらすぐに掃除をしましょう。

・べランダの掃除に必要な道具

  • 新聞紙
  • ほうき
  • バケツ
  • 中性洗剤
  • 重曹
  • ブラシ
  • お湯

2.ベランダの掃除箇所と掃除方法

・床面

散らした新聞紙を、ほうきで掃きとることで、汚れを新聞紙が吸着してくれるのです。もし細かい部分が気になる場合は、新聞紙を折り、濡らして雑巾のように使用しましょう。ある程度汚れが取れれば、新聞紙はゴミにまとめて捨ててしまいます。最後にほうきで掃いて、水で流せば排水溝を詰まらせることなく、ホコリなどの汚れを除去することができるでしょう。            もし、掃除機が使える環境ならば、ごみを掃除機で除去しても良いでしょう。最後の水は、排水溝が詰まっていないことを確認しながら流しましょう。排水溝を詰まらせると、隣の敷地に浸水するリスクが高くなるので注意します。次に、ほうきで除去できなかった細かい汚れを取り除きます。使うのは中性洗剤と水、ブラシです。汚れがある箇所に中性洗剤をかけて、ブラシで泡立てながら汚れを落とします。汚れが落ちれば、水を流して洗剤が残らないようにしましょう。洗剤は腐食や菌を繁殖させる原因となるので注意が必要です。                 もし洗剤で汚れが落としきれなかった場合、重曹を使用すると頑固な汚れも落とせるようになります。重曹の使い方は、40度から45度のぬるま湯に重曹を溶かし重曹水を作り、汚れに吹きかけます。重曹水は、水2Lにつき重曹が大さじ6杯から7杯加えてつくりましょう。                使い方は簡単で、作った重曹水を汚れに直接吹きかけます。約3分程放置して汚れを浮かせ、ブラシでこすって落とします。それでも頑固な場合は、重曹を直接まいて、こする方法もあります。重曹をそのまま使うことで、摩擦で汚れを削り落としてくれるのです。汚れの除去が終われば、水でしっかりと流し重曹を残らないようにしましょう。

・てすり

手すり中性洗剤などを使って良いですが、重曹水で掃除をすると、効率よく汚れを除去できるでしょう。しかし、重曹水を使うのにも注意が必要です。重曹水は弱アルカリ性のため、金属に使用すると腐食してしまう可能性があります。そのため、重曹水を使った場合は、重曹水が残らないように水で洗い流すようにしましょう。

・排水口

排水溝はゴミが溜まりやすく汚れやすい箇所ですので、ベランダの掃除を行う時は、最後に排水溝の掃除をしておくと、2度手間にならなくて済みます。
いつもの掃除グッズに加えて、重曹と水500mlにクエン酸を小さじ1加えたクエン酸水を用意して、まずはほうきやデッキブラシなどでゴミを取り除きましょう。それから溝に重曹を適量振りかけて、クエン酸水を流します。すると、泡立ちと共に汚れが浮き上がってきますので、そこをブラシなどでこすって汚れを落とし、最後に水を流します。
それでも排水溝の汚れが落ちない場合は、メラミンスポンジを使って汚れをこすり落としましょう。

・窓

ベランダがきれいになったら、窓もきれいにしたいですよね。窓がきれいであれば、窓越しのベランダもなおきれいに見えます。
窓の掃除はまず、湿度が汚れを浮かせて落としやすくしてくれるので、湿気が多い日や曇りの日を選んで掃除をします。逆にカラッとした晴れの日では、窓ガラスに光が反射するため汚れが見えにくくなってしまうので晴れの日は避けましょう。
用意するのは、2度拭きいらずの洗剤とT字型のワイパー機能を持つスクイージー、そして新聞紙と乾拭き用の布です。      まず窓を乾拭き用の布で表面の汚れを落とし、洗剤を窓にスプレーしてその後、スクイージーで洗剤を拭き取ります。サッシの汚れが気になる方は、切れ目を入れたスポンジを使うとサッシもきれいにすることができます。
また、仕上げに新聞紙で乾拭きを行うと、新聞紙のインクが窓ガラスにツヤを与え、汚れも付きにくくしてくれます。

3.定期的な掃除でベランダをキレイに保とう

定期的に掃除を行うことで、キレイな状態を保つことができます。掃除をしないことで、汚れは頑固になり、落としにくくなるのです。月に1回から2回程度、手すりの拭き掃除や落ち葉など大きなゴミの撤去、掃き掃除を行うだけでキレイなベランダを維持できます。手すりの拭き掃除は、水拭きしてから乾拭きするだけで良いでしょう。大きなゴミを気が付いたときに取り除くことで、排水溝の詰まりを抑制することができます。また、落ち葉などが腐ると虫が発生する可能性もあるのです。掃き掃除は、細かく切って濡らした新聞紙を使うことで、簡単にキレイにすることができるでしょう。なかなかベランダの掃除は面倒くさく感じるかもしれませんが、頑固な汚れを抑制するためにも定期的な掃除をおすすめします。自分で定期的な掃除を続けることで、キレイなベランダを維持することができるのです。
掃除方法を参考にして、清潔なベランダをキープしていきましょう。         後は物の置き方の工夫などでも、きれいなベランダを保つことが可能になります。
まず、物が多ければ多いほど、ゴミやホコリは増えますので、できれば不要な物はベランダに置かないようにします。ついつい、使わなくなった物を置いてしまう、なんてこともありますが、見た目にも良くないのでベランダを保管場所にする場合はベランダ用の収納ボックスなどを使うと良いでしょう。   大きさやデザインなど、種類も様々なものが販売されていますので、自宅ベランダにピッタリな収納ボックスで、ベランダを整理してみてはいかがでしょうか。
また、ガーデニング用のプランターなどには専用のプレートを使用すれば、水やりの際の水や泥水の流失を防ぐことができ、排水溝の汚れ防止にも役立ちます。        なお、マンションでは避難経路を確保する必要があるため、ベランダに置いてはいけない物もあり、場合によっては「消防法」という法律に触れることにもなりかねません。
常識の範囲内であれば問題はありませんので、物の配置は避難経路を塞がないように行うと良いでしょう。

・掃除のプロに頼んで、楽して綺麗にしよう

ベランダ・バルコニークリーニングとは、ベランダの手すりや床の掃除だけでなく、排水溝やベランダまわりの壁・窓まで、ベランダに関するあらゆる箇所を丸ごときれいにしてくれる事業者のクリーニングのこと。頑固な汚れも、専門洗剤やさまざまな道具を使って落としてくれます。

ベランダ・バルコニークリーニングの相場と所要時間目安

料金相場 9,000~17,000円(10平米辺り)
所要時間 1時間~2時間(10平米辺り)

※所要時間は汚れ具合により変わります。

4.まとめ

外にあるベランダが汚れてしまうのは、仕方のないこと。とはいえ、汚れは放っておけばどんどん蓄積されていきます。そして、汚れはたまっていくほど、落としにくくなっていってしまいます。            でも、簡単なお掃除を続けるだけで、居心地が悪くなるまで汚れることはありません。 ベランダが綺麗だったら、気持ちよく洗濯物を干せそうですよね♪ 普段ベランダで過ごさない方も外に出てみたくなるかも!?  この機会に徹底的にお掃除して、素敵なベランダライフをお過ごしください!