1.キッチンの大掃除のコツは?
キッチンは日々利用する場所なので、放っておけばすぐに汚れが蓄積されてしまいます。例えば、ピカピカに輝いたステンレスのシンクは清潔感にあふれて気持ちがよいものです。
しかし、シンクは様々な食材の汚れ、魚や肉の脂、野菜の泥や汚れ、油や調味料などが付着する危険性を常にはらんでいます。
ちょっと油断すればシンクにヌメリや水あかだけでなくサビまで浮いてきてしまうことがあります。使う度にこまめにお手入れしておかないと、キッチン内のあちこちに油煙や油の飛沫、食品のカス、水あか、カビといった目立たない汚れがどんどん溜まっていきます。そうなると、汚れが目立ち始めて、いざ掃除しようとなった時に汚れがなかなか落ちないことに気がついて、日々のお手入れを怠っていたことを後悔することになります。
・高いところから低いところへ順に掃除する
これは掃除の鉄則で、低い場所をキレイにしたあとに高い場所を掃除するとまたホコリをかぶって二度手間になる可能性があります。換気扇周りや吊り戸棚を終わらせ、その後コンロ・シンク、コンロ下・シンク下、床と進めると効率的です。
・時間のかかる所から順に掃除する
汚れがひどい場所=時間がかかる場所」を見るとついついあとに回したくなりますよね。でも、大掃除のように時間をかけて掃除するときは、汚れた場所から手をつけた方が効率的に進められるんです。汚れがひどいものは基本的に「つけおき」したほうが落ちやすくなるので、その待ち時間でほかの掃除に取り掛かれます。油汚れがこってりついた換気扇やグリルなどから始めましょう。
2.キッチンの大掃除の手順は?
・換気扇
換気扇は汚れがひどく、大掃除のタイミングでしか掃除をしない、という人も多いはず。キッチンのなかでも特に掃除の優先順位が高い場所です。「換気扇のファンやカバーなどのつけおき→レンジフードの拭き掃除→その他の掃除→ファンの洗い」と進めましょう。
・コンロ
五徳をつけおきする
五徳やバーナーキャップ、魚焼きグリル、排気カバーなど、外せる部品をすべて外し、換気扇と同じ方法で洗剤に浸す。換気扇と同時にやるとスムーズ。
コンロにアルカリ性洗剤を吹きかける
コンロに油汚れがついている場合は、まんべんなくアルカリ性洗剤を吹きかけ、手で触れる程度の熱いお湯をつけてしぼったタオルでおおってパックする。10分ほど放置。
コンロの汚れをこすり落とす
時間がたったらタオルを取ってスポンジでこすり落とす。細かい部分は歯ブラシを使うと便利。残った洗剤はタオルで水拭きして残らないようにする。
五徳の汚れをこすり落とす
最後に、洗剤に浸していた五徳などを取り出し、スポンジや歯ブラシでこすり洗いすれば完了。
「熱」と「時間」を使ってじっくり汚れを取れば、スッとこすり落とせます。この手順は覚えておいてほしいですね。
・シンク
シンク周りは「水垢」と排水口の「ヌメリ」がメインの汚れ。どちらもつけおきが必要なので、ここも早めに手をつけます。「水垢の除去→シンク磨き→排水口の掃除」の順ですすめます。
クエン酸水をつくる
スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1を混ぜてクエン酸のスプレーをつくる。
シンク周りをパックする
キッチンペーパーにクエン酸スプレーを吹きかけてたっぷりと染み込ませ、シンク全体をパックする。30分ほど放置。
水垢をこすり落とす
時間がたったら貼っていたキッチンペーパーでそのまま水垢をこすり落とし、キレイに洗い流す。スポンジやマイクロファイバークロスでこするのでもOK。
排水口にパイプ洗浄剤をかける
クエン酸をすべて洗い流したあと少し時間を置いてから、排水口のゴミを取ってパイプ洗浄剤をかけて放置する。時間はパイプ洗浄剤によってことなる。
すすいで元に戻す
パイプ洗浄剤をかけた部分はすべて水ですすぎ、元の位置に戻せば完了。
クエン酸と『パイプユニッシュ』などの塩素系の洗浄剤が混ざると有毒なガスを発生するので、キレイに洗い流してからパイプ洗浄剤を使いましょう。
・床、壁
床や壁などは拭き掃除がほとんど。「高い所→低い所に」を念頭に置いて、次の手順でどんどん拭いていきましょう。
いらない布に食器用洗剤をたらす
雑巾に食器用洗剤を1〜2滴垂らし、ぬるま湯をかけてクシュクシュと数回もみこむ。
拭く
布を絞って水気を切り、床や壁を拭く。ベタつく場所を重点的にこする。
水拭きする
もう1枚のいらない布を使って、洗剤で拭いた場所をすべて水拭きする。
掃除機でゴミを吸う
最後に掃除機で目に見えるような大きいゴミを取り除く。ここでも汚れがひどい場所には「洗剤を浸して放置する」のが便利。キッチンペーパーに洗剤を含ませて貼り付け、10分ほど放置してからこするとキレイになります。吊り戸棚や食器棚の上も忘れずに吹いてホコリを取り除いてくださいね。
3.キッチンのお掃除、普段忘れがちな所も掃除しよう
・家電(レンジ、冷蔵庫など)
レンジや冷蔵庫のなかは普段ほとんど掃除しないので、しっかりキレイにしましょう。ここもメインは拭き掃除です。
重曹水やクエン酸水をつくる
水200mlに重曹なら大さじ2、クエン酸なら小さじ1を混ぜて液をつくる。
洗剤をかけて放置する
レンジ内には重曹水、冷蔵庫内にはクエン酸水を吹きかけて数分放置する。
汚れを拭き取る
キッチンペーパーなどで汚れをこすり落とせば完了。
アルコールスプレーでこするだけでも大丈夫です。きっちり除菌しましょう。
・食品のストックを見直そう
毎日、使う食品はこのタイミングで見極めるラインです。ストック食品がスーパーなどで特売されていると、ついつい買いすぎてしまうことはないでしょうか。それが少しずつ残って溜まってしまいがち…家計を預かる主婦は、家計のやりくりのために安いものを買うためにスーパーをはしごすることは当たり前。この時期に見極めをします。
まずは賞味期限に注目してみよう!
ストック食品に見落としがちなのが賞味期限です。
缶詰や乾物などは、賞味期限も長いのでつい賞味期限を忘れがちです。
また、新しく買ったものを戸棚の手前においてしまって、賞味期限がきれたものが奥に追いやられてしまうことも…
安く買っても、賞味期限がきれて食べられなくなってしまっては意味がありません。
そんな事態を防ぐために、まずは、一度ストック食品を見直してみましょう。
賞味期限が近いものをまとめて、かごや箱などにいれてすぐに目につくようにしてください。
それらのかごには、分かりやすいようにラベルを貼っておくと、見逃すこともなくなるでしょう。
また、ストック食品をきちんと賞味期限内に使いきれるようにするのもポイントです。
透明なプラスチックのかごなどに入れて、どの食品がどのくらい残っているかを見えるようにするといいでしょう。
100円均一ショップにも整理用品が数多く販売されています。
手ごろな値段で手に入るので、実践しやすい方法といえるでしょう。
使いやすいように収納しよう
ストック食品を使いやすいように収納するのもポイントのひとつです。
複数段ある収納棚ならば、下の段には重いものを入れるのがおすすめです。
上の段に入れてしまうと、力がない女性では取り出すのも大変です。
一方、軽いものは取り出すのも簡単なので、上の段に収納しておくといいでしょう。
目線の高さにある場所には、すぐに使い切りたい食品をおくといいでしょう。
よく目に入るようになるので、うっかり存在を忘れてしまうこともなくなります。
ちょっとしたコツをおさえるだけで、ストック食品を無駄にしなくてすみます。
主婦のみなさんは、ストック食品をすっきりと収納して、無駄なく賢い生活を始めてみましょう。