湯舟の掃除は毎日やろう!湯舟を綺麗に保つコツとは?

お風呂掃除は、大掃除の時にまとめて掃除する、という方は多いかと思います。お風呂掃除は、ある程度の時間をかける必要があるので、掃除をする日を一日設けないといけないくらい、大変な仕事です。そんな時間はなかなか取れない!という方は、日頃からできる簡単な掃除を習慣にすることをおススメします。お風呂は何で汚れるのか?どうやって掃除するのか?ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。  

1.湯舟の掃除を毎日やる理由

・湯舟の汚れの正体は

『水垢』
水道水の中には、さまざまなミネラル分が含まれていますが、そのミネラル分が水アカの原因となっています。水道水に入っているカルシウムは、水が蒸発すると炭酸カルシウムになります。炭酸カルシウムは石灰石とも呼ばれていて、食品添加物として使われてるくらいなので、人体には害はありません。ですが、水に溶けなかったカルシウム、マグネシウム、珪素が浴槽に残って水アカとなっていきます。

『皮脂汚れ』
お風呂に入ると、皮膚や体毛がふやけて身体から取れます。人の身体から出たアカや細かい髪の毛などが、湯船にくっつきます。この皮脂汚れと、水道水の成分や雑菌が一緒になって浴槽の汚れとしてたまっていくのです。家族が多いと、皮脂汚れも人数分多くなります。

『石鹸カス』
石鹸やシャンプーの成分や皮脂汚れが、水道水の中に入っているカルシウムやマグネシウムといった金属イオンと反応してできる汚れです。
湯船の縁や、石鹸の泡が飛び散ったものが残り、時間がたつと頑固な汚れのかたまりとなってしまいます。  

『黒カビ』
浴槽ではなく、浴槽と壁の継ぎ目やタイルとタイルの間の目地に発生しやすい汚れです。カビは5度から35度の間であれば発生しますが、特に元気になるのが25度前後です。ですので、36度以上になると熱すぎて活動できなくなります。お風呂では40度前後に温められたお湯が、少しずつ冷えて25度近くになり、カビが生えやすくなります。また、湿度が高いほどカビは発生しやすくなり、湿度80%以上でカビは爆発的に増加します。お風呂は、いつも湿度が高く、皮脂汚れや雑菌もあるのでカビにとっては好都合なのです 。  

・湯舟の掃除方法

①お湯で濡らす
まずは、暖かい温度のお湯で湯舟を濡らしましょう。温かいお湯で濡らすことで、汚れを柔らかくして洗剤などを使って落としやすします。

②洗剤をかけてこする
バスマジックリンなどの中性洗剤をかけてこすり、皮脂汚れなどの汚れを落としましょう。
皮脂汚れを取り終わったら、浴槽周りのコーキングのカビ取りをしましょう。ハイターなどのカビ取り用洗剤はカビの根まで除菌することができます。カビハイターなどを吹きかけてから、15分くらい放置してからシャワーで流しましょう。

③仕上げ
汚れがひどくなければ、洗剤をかけて柔らかいスポンジなどでこすります。それでも落ちない場合は固いスポンジでこすりましょう。仕上げは、シャワーで洗剤をよく洗い流してから、柔らかい布で水滴をふき取っていくと綺麗に仕上がります。

2.湯舟掃除のついでに・・

・椅子やフタ、洗面器などを浸け置きしよう

重曹を1カップ、残り湯に混ぜます。そこへお風呂の椅子や洗面器などを入れて
一晩放置してつけおきしましょう。するとスポンジでこするだけで汚れが簡単に落ちます。浴槽の掃除もできてしまうので一石二鳥です。
それでも落ちにくい汚れには重曹2:水1の割合で混ぜて重曹ペーストを作ります。汚れの気になる部分に重曹ペーストを塗って、その上からラップをして30分くらい放置します。ラップをはずしてスポンジでこすると汚れがするすると落ちていきます。ただし、重曹には研磨作用があるので、あまりこすりすぎてしまうとプラスっチックは傷がついてしまうので注意が必要です。

・鏡や蛇口の掃除

鏡や蛇口の日々のお掃除に洗剤は必要ありません。水垢汚れはアルカリ性なので、弱酸性のクエン酸水をスプレーボトルに入れて用意しましょう。スプレーボトルに、水100ml+クエン酸小さじ二分の一を混ぜると簡単にできます。
鏡についた頑固な水垢は、人工ダイヤモンド付きスポンジで削り取ることができます。人工ダイヤモンド付きスポンジでこすった部分にさらにクエン酸水を吹き付け、浸透させながら除去することで綺麗に落とすことができます。
蛇口にびっしりついてしまった水垢と石鹸カスもアルカリ性の汚れです。クエン酸水を使って中和させて落としましょう。クエン酸水をふりかけた後に、要らなくなったプラスチックのカードを使って、石鹸カスを削り取ります。プラスチックのカードを使うことで、蛇口を傷つけることなく綺麗に掃除することができます。

・床、壁の掃除

床の気になる黒ズミや赤いヌメリ。この汚れは重曹とクエン酸を使って掃除しましょう。汚れている部分を軽く濡らし、重曹とクエン酸をまきます。そうするとシュワシュワと音がして化学反応を起こして炭酸ガスが発生し、汚れを浮かして落としてくれます。1~2分置いてスポンジでこするとピカピカになります。
壁の汚れには、クエン酸水がよく効きます。壁にクエン酸水をスプレーし、キッチンペーパーでラップをして30分~2時間放置します。こうすることで水垢が少しずつふやけ、落としやすくなります。 時間がたったらスポンジなどを使ってこすり、仕上げにシャワーで流せば完了です。これらは、毎日やる必要はありません。二週に一度から月に一度くらいが掃除頻度ですが、汚れに気づいたらその都度掃除することをおススメします。

3.湯船の掃除は日頃からやっておこう!汚れを溜めない方法

・浴室にシャワーをまいてから出る

カビが活発になるのは、温度が25度前後で湿度が高いときです。温度が36度以上になると活動が停止して、50度以上になると多くのカビ菌は死滅します。カビ菌には多くの種類があるので、シャワーの高温で全てを死滅させることは難しいですが、 お風呂に生えやすい黒カビは 熱めのシャワーでかなりカビ菌を抑制するこができます。
毎日の習慣として、お風呂に最後に入った人が出る時に、浴槽にシャワーをまいてから出るようにしましょう。カビ菌を死滅させるためには、50度くらいの温度のシャワーをカビが生えやすい場所にかけ続ければ、カビは生えにくくなります。その際、ヤケドには気を付けてください。ただ、一度カビが生えて黒ずんだパッキンなどは、カビ菌が死んでも黒い汚れは残ってしまいます。塩素系漂白剤やカビキラーや、目地用の塗料などで黒い部分を白くすることができます。  

・長めの時間、換気扇をつける

お風呂場は常に濡れていて湿度が高く、カビが生えやすい場所です。風呂を出た後には、必ず換気扇を付けるようにしましょう。換気扇は、利用後の短時間だけでなく、できるだけ長い時間かけておくと、より一層乾燥してカビの繁殖を抑えることができます。
コツとしては、 換気扇を回すときに浴室を「密室」にしておくことです。
空気を取り入れたいから、と浴室のドアをあけっぱなしにしたまま換気していませんか?浴室内の湿度が高い状態のときに、ドアを開けたまま換気扇を回してしまうと、湿気が浴室から脱衣所の方に流れでてしまいます。すると今度は脱衣所にカビが生えやすくなってしまいます。ドアを閉めたまま換気扇を回すと、湿気の逃げ道がなくなり、換気扇を通って効率よく屋外に排出することができます。また、換気扇が汚れていては、うまく換気をすることができません。換気扇のフィルターや通気口は常に綺麗に掃除しておきましょう。   

4.まとめ

お風呂は、1日の疲れを癒す場所です。毎日使う場所だからこそ、掃除が行き届いたキレイな状態にしておきたいものです。キレイに掃除されたお風呂でくつろぐのと、汚れたお風呂に目をつぶりながら入るのではかなりの差があります。
お風呂はただ温まって体を洗う場所ではありません。心からリラックスしたり、家族とのコミュニケーションの場でもあります。簡単で、毎日ストレスを溜めない程度に毎日掃除をして、お風呂をお気に入りの空間にしてみてはいかがでしょうか。