自宅の中でも毎日使うことの多い場所が、特にお風呂やトイレ、台所などの水回りですよね。毎日使う場所だからこそ、こまめにお掃除をすることが多いのも水回り。しかし他のところは毎日お掃除をすることのない人でも、お風呂だけは毎日入る前、または入った後にお掃除をしているのではないでしょうか?今回はそんな毎日のお風呂掃除をする必要性やそのメリットについてお話していきます!
実はほとんどの人が毎日お風呂掃除しています。
・お風呂を掃除するのは何故?
ではまず、なぜお風呂を毎日掃除するのか、ということを考えてみましょう。自分では特に理由を考えずに、毎日のお風呂掃除が習慣のようになっている人もいるかもしれませんね。しかし、台所やトイレなど、他の水回りに比べてお風呂は掃除する範囲も広いので体力を使いますし、掃除をしながら自分の体が濡れてしまうことも多い場所です。それなのに何故、毎日お風呂を掃除する人が多いのでしょうか。その理由について考えてみましょう。
①きれいにする目的の場所が汚いと・・・
お風呂は一日の身体の汚れをきれいにする場所です。そんな身体をきれいにする目的の場所がカビやぬめり、水垢で汚れていると、その汚れが目についてせっかく身体を洗ってもあまりきれいにならないような気になりますよね。お風呂に入って身体をさっぱりとリフレッシュしたいのに、汚ればかりが気になってはげんなりとして快適にお風呂を楽しむことができなくなってしまいます。
②きれいにした後汚い場所を歩くと意味がない
身体の隅々まで洗ってきれいにしたのに、一歩踏み出せば足の裏にぬめりを感じたり、黒いカビの発生した部分を踏んでしまったりすると、きれいにした身体に雑菌やカビ菌が付着して、歩くたびにその雑菌をあちこちに広げてしまうことになります。これではせっかく身体を洗ってきれいにした意味がありません。
・ほとんどの人が毎日お風呂に入る
よっぽどの理由がない限り、ほとんどの人が毎日お風呂に入ることでしょう。そんな風に毎日お風呂できれいに洗い流される汚れ、例えば皮脂や垢、髪の毛などの人の身体から出た老廃物や、外で付着した花粉や砂、泥、ホコリなどの汚れが毎日お風呂に溜まっていきます。
そしてお風呂を使うたびに当然水を使いますから水垢も付きますし、湿気で繁殖した雑菌がぬめりやカビになってお風呂場に付着します。
お風呂は使うたびにそんな汚れやぬめり、カビ、水垢で毎日少しずつ汚れてしまう場所ですから、快適にお風呂に入り、かつ身体をきれいにするためにはお風呂掃除を毎日することが必要になってくるのです。
毎日お風呂掃除するのは大変?
・ 掃除をする時に必要な水が気にせず使える
お風呂にはシャワーがありますし、浴槽に溜めた水もあります。お掃除をする時に必要な水をわざわざバケツに入れて運ばなくとも、十分に水を使える環境にあるのです。ですから掃除道具と洗剤さえ持ち込めばお掃除をして、すぐにシャワーで洗い流すことができます。
・お風呂から上がる前に掃除すれば濡れる事を気にしなくて良い
お風呂掃除はわざわざ服の裾を捲り上げて濡れないようにしなければならないのが面倒、とお思いの方は、お風呂に入るついでにお掃除をすることをおススメします。お風呂に入って身体をきれいにしたら、上がる前にスポンジやブラシで洗い場や浴槽、そして汚れの気になる場所をさっとこすります。お掃除が終わればお風呂場と自分の身体を洗い流して上がるだけ。毎日お風呂に入るついでにお掃除をしていれば汚れもこびりつきにくく、こするだけで簡単に落ちます。さらにお風呂から上がってから長時間浴室の換気扇を回すようにしておけば、湿気がこもらないのでカビの発生も防ぐことができます。
・毎日の掃除は洗い場・浴槽プラス1箇所だけで良い
毎日お風呂場の隅から隅まで掃除をしようと思えば体力が必要ですし、そんなにお風呂掃除にかける時間もない、と思う人もいるでしょう。ですから、毎日のお風呂掃除は特に汚れやすい洗い場と浴槽をメインに、そして日替わりでプラス1箇所という風に場所を区切ってお掃除するようにすると、一日のお風呂掃除に費やす時間もあまりかからず、細かいところまで丁寧にできるので隅々までお風呂をきれいに保つことができます。
お風呂で特に汚れやすい場所は洗い場と浴槽を除くと以下の7つです。
- 排水溝
- 蛇口や水栓金具、シャワーヘッド
- 壁、床、天井
- 鏡
- 浴室ドア
- シャンプーなどの収納棚や、椅子などの小物
- タイル目地の黒カビやぬめり
この7つの場所を日替わりでこまめに掃除すると、ちょうど一週間でお風呂の隅々まで掃除できることになりますね。これはあくまで参考にして頂いて、もちろん自分のやりやすいように場所を区切ってもOKです。
毎日お風呂掃除をするメリット
・お風呂場の敵カビを防ぐことができる
お風呂にはびこる憎き敵、黒カビ。タイルの目地やドアのパッキンなどに発生すると、やたらと目について気になりますよね。実は発生したばかりの黒カビはお風呂用洗剤でこすれば落ちることが多いのですが、放置していて深く根を張ってしまうとカビ取り用洗剤を使わなければならず、落とすのに大変手間がかかります。
またカビはお風呂に溜まった石鹸カスや皮脂をエサにして繁殖してしまうので、カビをやっつけるためには発生した黒カビをすぐに落とすことと、カビのエサになる汚れを溜めないということが必要になってきます。
毎日こまめにお風呂を掃除していれば、カビの発生にすぐ気づいて落とすことができますし、石鹸カスや皮脂などの汚れが溜まらないのでカビの発生と繁殖を同時に防ぐことができるのです。さらに、掃除をするたびに浴室の換気をすることも1セットで習慣づけておくと、湿気がこもることがないのでよりカビの発生を防ぐことができます。
・大掃除をしなくて良い
年末の忙しい時期に、さあ大掃除をしなくちゃ!なんてお掃除を始めても、家の中には他にも掃除をしなければならない場所が多く、なかなかお風呂を隅々までピカピカにするまでは手が回らないということもあるかもしれません。しかし普段から隅々までお風呂をきれいに掃除していれば、大掃除だからといって慌てる必要はありません。いつもの掃除で充分にきれいですから、大掃除の際は普段手の届かない換気扇や、部品を外す必要のある浴室エプロンだけで済みます。
また、その2箇所も大掃除の時だけと決めずに何か月かに1回と決めて、時間のある時に定期的にお掃除をしていれば汚れがひどく溜まってしまうことがないので、年末の大掃除の時もあまり時間をかけず、さっとお掃除をするだけで済ませることができます。
・余計な洗剤を使わなくてよくなる
お風呂の頑固な汚れを落とすために、最近は様々な種類の洗剤が販売されています。しかし先に挙げたように、発生したばかりの黒カビはお風呂用洗剤で落とすことができます。他にもお風呂でこびりつきやすい水垢や湯垢などの汚れも、お風呂の小物の下に発生するピンク色のぬめりも、付着してすぐに掃除をすれば簡単に落とすことができるのです。汚れがこびりついてしまうと、その汚れに合った専用の洗剤を何種類も使い分ける必要がありますが、こびりつく前に落としてしまえば余計な洗剤を買い込まなくてもお風呂用洗剤1種類で落とすことができます。また、汚れを擦り落とすために、とお風呂掃除の道具もあれこれ買い込む必要もありません。
汚れたらすぐに落とす、ということを心掛けるだけで、お風呂掃除にかける手間も時間もお金も、少なめに済ませることができます。
まとめ
お風呂は一日の汚れを落とし、身体の疲れを癒す場所です。そんな大切な場所なのですから、できれば毎日清潔に保ちたいですよね。お風呂も人の身体と同じで、毎日少しずつ汚れてしまいます。自分の身体を洗ってきれいにするように、お風呂も洗ってきれいにしましょう。そのためには毎日こまめに掃除をして、汚れたらすぐに落とす、そして再び汚れがつかないように掃除が終わったらよく換気をする。それだけで目に見えてお風呂がきれいになりますよ。